株式投資ポータルサイト【カブポタ】

ローソク足の種類 覚えるべき基本の5パターン

ローソク足の種類。覚えるべき基本の5パターン

ローソク足

ローソク足は基本の5種類を覚えよう

ローソク足ローソク足は、ある一定期間のうち始まった値段(始値)、一番高い値段(高値)、一番安い値段(安値)、終わった値段(終値)の4つの値をあらわすチャートです。

ローソク足には、期間の長さによって短いものから順に、分足、日足、週足、月足、年足と5種類のものがあります。

分足

分足
(SBI証券 1日ローソク足チャート)

上記は分足で示されたローソク足チャートです。分足は分毎のチャートを表示するもので、上記のチャートは中でも1分足チャートで表示されています。
1分間毎のローソク足チャートが、高値から安値、始値と終値がつながって表示され、株価の動きが細かく見られるようになっています。
分足には、他に5分足や10分足、15分足などあり、短いものほど細かい動きを見ることができます。

日足

日足は、1日の始値と終値、高値と安値を見ることができます。株価は1日の始まりと終わりに取引が集中する傾向にあるため、1日の始値と終値が見られる日足のチャートはよく利用されます。

週足

週足は、1週間の始値と終値、高値と安値を見ることができます。土日を挟む週の始まりと終わりはトレンドの変化となることがあります。

月足

月足は、1カ月間の始値と終値、高値と安値を見ることができます。1カ月の始まりと終わりは例え平日続きでも心理的なトレンド変化となることがあります。

年足

年足は、1年間の始値と終値、高値と安値を見ることができます。企業は1年を会計期間としているところが多く、企業にとって1年の区切りは大きな意味を持ちます。
他に四半期チャートなどもありますが、数十年単位のチャートでもなければ年足や四半期足を見ることはほとんどないでしょう。

分足 日足 週足 月足 年足
1分足 日足 週足 月足 年足
5分足
10分足
15分足 四半期足
1時間足

ローソク足の種類はトレード方法でどれを見るかが決まる

これら5種類のローソク足は、どんなトレードをするかで使うものが変わってきます。

例えば、1日の中で複数回の取引をするデイトレードであれば分足を良く使います。それよりも長いスイングトレードであれば日足、中長期トレードであれば月足をよく使います。

デイトレード

デイトレードは1日で売買を済ませる取引方法です。

同じデイトレードでも、スキャルピングといって最低値動き単位で1日の内に複数回取引を行い利ザヤを稼ぐ方法から、1日に1回だけ取引をするという方法までさまざまです。
前者であれば1分足での利用が通常ですが、後者の場合、1分足では細かすぎてチャートが見えないこともあるため、5分足や10分足を利用することもあるでしょう。

スイングトレード

スイングトレードは数日~数週間で売買を済ませる取引方法です。

デイトレードはどちらかというと直感に頼る取引で、ギャンブル的要素が強いのに対してスイングトレードはテクニックを活用したり、研究成果を活かしたりすることができます。スイングトレードで利用するのは1時間足や日足が中心となります。

中長期トレード

中長期トレードはスイングトレードより長い期間で売買を行います。

中長期トレードは数週間~数カ月に1回取引をするものから、長期で株を所有して配当や株主優待を貰い続けるなどさまざまです。

期間が短いのであれば日足や週足を、長い期間で見たり、過去の取引も含めて分析をするのであれば月足や年足を利用したりすると良いでしょう。

デイトレード スイングトレード 中長期トレード
1日で売買を済ませる 数日~数週間で
売買を済ませる
スイングトレードより
長い期間で売買を行う
1分足 1時間足 日足
5分足 日足 週足
10分足   月足

ローソク足は複数組み合わせて見る-酒田五法にみる覚えるべき基本の5パターン

ローソク足は通常1本を見るのではなく複数のローソク足を組み合わせて値動きや相場を判断します。

酒田五法始値より終値が高いものを陽線、始値より終値が低いものを陰線と呼びますが、陽線や陰線の組み合わせによって組み合わせの意味合いが異なってくるのです。

そうしたローソク足の組み合わせを体系的にまとめたものが酒田五法と言い、ローソク足の考案者とも言われている(※諸説あります)、江戸時代の大相場師、本間宗久が生み出した酒田罫線の奥義とも言われています。

酒田五法で相場を読み解く

さて、その酒田五法ですが、「三山」(さんざん)、「三川」(さんせい)、「三空」(さんくう)、「三兵」(さんぺい)、「三法」(さんぽう)から成ります。三という数字が表すとおり、基本的には三本のローソク足の並びや形の組み合わせで、現在の相場がどんな状態か、今後どうなるかを予想します。

酒田五法・三山(さんざん)

天井

「三山」は、相場が上昇相場の時に、天井と思われる値段に3回ぶつかったら上昇の限界(天井)に達したとみなすというものです。時に徐々に出来高が減少しているようであればその傾向は強いと言えます。なお、現在では「トリプルトップ」とも呼ばれています。

似た形で、2番目の山だけ少し高いものを「三尊」と呼びますが、こちらも同様に天井サインとみなすことができます。また、「三尊」はヘッド・アンド・ショルダーとも呼びます。

酒田五法・三川(さんせい)

底

「三川」は「三山」の逆で下降相場で3回底値圏を打ったらその後上昇に転じると判断するというものです。

特に出来高が徐々に上昇しているようであればその傾向は強いと判断できます。なお、現在では「トリプルボトム」とも呼ばれています。

似た形で2番目のそこが一番低いものを「逆三尊」と呼びますが、同様に底入れサインで上昇に転じると判断することができます。

三川にはバリエーションが多く、「星」「はらみ」「つつみ」「かぶせ」「切り込み」「たくり」などといった種類がさらにあり、その中でまたさらに細かく分かれています。

酒田五法・三空(さんくう)

三空は、陽線または陰線が3回続けてあらわれ、さらにそれぞれが不連続線となっている(「空」が表われている)ものです。三空が現れた後はトレンドの転換点のサインとなります。

空陰線が3つ続く三空を三空叩き込みと言い、その後上昇のサイン。陽線が3つ続く陽線を三空踏み上げと言い、その後下降サインとなります。

酒田五法・三兵(さんぺい)

三兵は陽線か陰線が同じ方向に3回連続で表われた場合に強いトレンドと見るものです。三空との違いは「空」がないことと、陽線の連続で買い、陰線の連続で売りと見るなど同方向のサインであるということです。

陰線が3つ表われるものを三羽烏と言い、陽線が3つ表われるものを赤三兵と呼びます。天井圏で三羽烏が表われれば下落転換サイン、底値圏で赤三兵が表われれば上昇転換サインと見ることができます。

酒田五法・三法(三法)

三法は、短い陽線と陰線が連続して相場が停滞している状態を表します。

「中段保ち合い」とも言い、相場がいったん小休止した状態なのです。しかし、小休止中に相場はエネルギーを蓄え、この三法が出た後は相場が大きく動くことが多いのが特徴です。

下げ三法下落相場で大陰線の後、小さな陽線や陰線をはさみ、大陰線の安値を下抜く陰線が出現すれば下げ三法と呼ばれる強い売りサインとみなされます。

また、その逆パターンの上昇相場で大陰線の後、小さな陽線や陰線をはさみ、大陽線の高値を上抜く陽線が出現すれば上げ三方と呼ばれる強い買いサインとみなします。

このようにローソク足5種類を違う角度で2パターンご紹介しました。どちらもローソク足を知る上での基本知識となりますので、しっかり覚えておきましょう。

この記事を読んだ人はこちらの記事も見ています

おすすめ
証券会社ランキング

現役投資家が選んだ「今使われている」証券会社人気ランキングをご紹介

【株の売買】に関する記事