どのタイミングで株は買うのが正解?
株式投資において、「ここが買い」と言えるタイミングはどこでしょうか。
トレンドの転換ポイント
最初に出てくるのは、下降トレンドが上昇トレンドに変わる瞬間ではないかと思います。このようなトレンド転換のポイントが買いのタイミングであると言えます。
このようなトレンド転換はどのように見極めれば良いでしょうか?まずはローソク足チャートで判断する方法についてご説明します。
こんなサインがで出たら見逃すな!
下降トレンドから上昇トレンドになった時によく現れるのは、ひげの長いローソク足
これが出た後、徐々に上昇へと相場が変わってくる、ということが挙げられます。
また、下降トレンドの時に、下値のサポートラインまで到達せずに値を上げていった時も、上昇トレンドに転換したと考えられますし、下値を付けた後、そのまま上昇していき、その直前の上値を抜けた時も上昇トレンドへ転換したと考えられます。
逆三尊やダブルボトム
また、逆三尊やダブルボトムも上昇トレンドへの転換としてよく現れるチャートの形です。
他にも多数サインはあります
酒田罫線には、上昇トレンドへの転換を示すものがあります。例えば包み線、はらみ線、毛抜き底などといった2本のローソク足の組み合わせのもの、そして以前紹介した酒田罫線の奥義である酒田五法では、複数本のローソク足の組み合わせとして、三空叩き込みや三川明けの明星、赤三兵などといったものが上昇トレンドへの転換点に現れるローソク足の組み合わせとして紹介されているのです。
このように、ローソク足のチャートだけを見ているだけで分かるかと言えば、もちろん分かるのですが、判断のスピードが遅くなるかもしれません。
ダマシ サインには要注意
相場が転換したのかな?と思っても、実はそうではないということもよくあります。これをダマシというのですが、このダマシに惑わされないようにするために、移動平均線やRSI、MACD等の指標を併用し、下降トレンドから上昇トレンドへの転換点を見極めるのです。これとチャートを対比しながら相場の転換を見極めます。
チャート以外の指標も参考にしよう
今挙げた移動平均線はトレンド追随型指標、RSIやMACDはオシレーター系指標といい相場に先行して動く特徴があります。指標はこれだけではなく、例えばボリンジャーバンド、エンベロープなどといったトレンド型指標もありますし、モメンタムやストキャスティクスなどといったオシレーター系指標もあります。
これら指標をローソク足の状態と照らし合わせて、トレンド転換を確かめるのです。
例えば移動平均線であれば、グランビルの法則やゴールデンクロス・デッドクロスをトレンド転換の参考とします。グランビルの法則とは、移動平均線の考案者であるグランビルが株価と移動平均線の位置関係に注目して売買のポイントを8つにまとめたものです。
また、ゴールデンクロス・デッドクロスとは、異なる2つの移動平均線がクロスした状態のことを言います。また、相場に先行して動くRSIやモメンタムなどといった指標は、逆行現象という形で相場の転換を教えてくれます。
例えば、価格が下落しているにも関わらずRSIやモメンタムが上昇すると、上昇トレンドへの転換の可能性が高いことを表しているのです。
このように、ローソク足の組み合わせや様々な指標から、上昇トレンドへの転換を探ることができます。ただし、どちらにもダマシはありますので、ローソク足の組み合わせやチャートの形を見るのに加え、複数の指標を組み合わせてトレンド転換を見抜きましょう。
実際多くのトレーダーの方がそのようにして相場のトレンド転換を読んでいます。指標によってメリット・デメリットがありますので、それをカバーし合うようなものを組み合わせて使うと良いでしょう。