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ローソク足チャートの形でトレンドを把握するためのパターン4種類

ローソク足チャートのトレンド(動向)4種類を知る

チャート

チャートの形は大きく上昇トレンドと下降トレンド、レンジ相場と保ち合い相場の4つの形に分けることができます。株式投資では、それらのトレンドを見極めることが重要です。その他保ち合い相場のウェッジやペナントといった形についてもご紹介します。

チャートの形で相場を読み解く

ローソク足チャートは、ある一定期間の株価の動きを示したものですが、このチャートがどんな形になっているのかで今後の相場の動きを予測することができます。相場を判断するには、ローソク足1本で判断する方法や複数のローソク足を見て判断する方法もありますが、今回ご紹介しるのは、チャートの形を見て判断する方法です。

チャートの形は大きく分けると以下の4種類に分けられます。

  1. 上昇トレンド
  2. 下降トレンド
  3. レンジ相場
  4. 保ち合い相場

まずは、上昇トレンドからご説明していきます。

上昇トレンド

上昇トレンドは、その名の通り相場が上向きになっている状態のことを指します。

上昇トレンドに入った銘柄はどんどん上昇し、底値と天井を切り上げていきます。上昇トレンドに入ったと判断できたら、できるだけ早いタイミングで買い注文を出すことが大切です。また、上昇トレンドには必ず終わりがあります。いつが上昇トレンドの終わりかを判断して、売りタイミングを逃さないことが大切です。

上昇トレンドでは陽線が多くなる

上昇トレンドの時は、始値より終値が高い陽線が多くなります。

上昇トレンドと言えども、株価は上下を続けながら全体として上昇を続けていきますが、その際には以前のトレンドが付けた高値であるレジスタンスライン(天井)を切り上げ、また下げた時もサポートライン(底値)を割らず、少しずつサポートラインを上げていくようになります。

短期、中期、長期の上昇トレンドがある

1つの上昇トレンドは多くとも10営業日程度で終わり、保ち合いトレンドや下降トレンドに移っていきます。これは短期上昇トレンドとも呼べるもので、それよりも大きなトレンド、1カ月以上~半年以上の中期上昇トレンドや長期上昇トレンドもあります。

中期上昇トレンドや長期上昇トレンドの中にある短期上昇トレンドは強い上昇エネルギーを持っています。中期上昇トレンドや長期上昇トレンドの中にある時は下降トレンドに入っても期間が短かったり、下落幅が小さかったりします。

短期だけでなく、中期や長期での判断も大切です。

中期上昇トレンド

SBI証券 6カ月

下降トレンドチャート

下降トレンドは、上昇トレンドの逆に株価が下降していき、底値と天井を切り下げていきます。下降トレンドに入ったと判断できたら、できるだけ早いタイミングで売り注文を出すことが大切です。

また、下降トレンドの終わりと判断できたら買いタイミングを逃さないことが大切です。

下降トレンドでは陰線が多くなる

下降トレンドの時は、始値より終値が低い陰線が多くなります。

下降トレンドでは、以前のトレンドが付けた底値であるサポートラインを割り、切り下げていきます。また、高値であるレジスタンスライン(天井)も徐々に切り下げられていきます。

下降トレンドも、中長期のトレンドを把握する

下降トレンドも、上昇トレンドと同様の中長期トレンドを把握することが大切です。中長期下降トレンドの中にある上昇トレンドは勢いが弱く、下降トレンドは下降エネルギーが大きくなります。

長期上昇トレンド

SBI証券 5年

レンジ相場

レンジ相場レンジ相場はボックス相場とも呼ばれ、一定の値幅の中で株価が値動きする状態のことを指します。値幅の上値を結んだものがレジスタンスライン、下値を結んだものがサポートラインとなりますが、レンジ相場の時はレジスタンスラインとサポートラインは水平になります。

レンジ相場を切り抜けた後は新たなトレンドを作りますが、貯め込んだエネルギーが爆発するような動きをすることがあります。

保ち合い相場

保ち合い相場は、上記のレンジ相場もその一種となります。

保ち合い相場の形にはいろいろなものがあり、ここではフラッグやペナント、ウェッジ、ダイヤモンド・フォーメーションをご紹介します。

上記でご説明したレンジ相場が、別名ボックス相場と呼ばれているのは保ち合い状態のチャートの形が箱のように四角に見えることからその名前がついています。

ボックス以外の保ち合いのフラッグ、ペナント、ウェッジ、ダイヤモンド・フォーメーションなどもその形が名前の由来となっていますが、それぞれその後の値動きに少しずつ違いがあります。

フラッグ

フラッグは旗のような形をつくるチャートで、レジスタンスラインとサポートラインを切り上げながら進んだり、切り下げながら進んだりと方向性があることが特徴です。

フラッグ

上昇フラッグでは、大幅上昇した後にレジスタンスラインとサポートラインがともに切り下がるものの、株価はサポートラインを割り込むことなく、最終的には上放れします。

一方、下降フラッグは、大幅下落した後にレジスタンスラインとサポートラインがともに切り上げるものの、レジスタンスラインを受けることはなく、最終的には下離れします。

ペナント

ペナントは三角旗のような形のチャートで、別名三角保ち合いとも呼ばれます。
レジスタンスラインが切り下がる一方、サポートラインが切りあがっていく形です。

ペナント

ペナント型は徐々に値動きが小さくなっていき、いずれ上か下かに抜けるのですが、最後まで上に抜けるのか下に抜けるのか分かりません。一度抜けたと見せかけてもう一度折り返すパターンもあるので完全に抜けたところを確認してから注文を出すのが安全です。

また、ペナント型は途中までフラッグと同じような動きをするためフラッグなのかペナント型なのかの見極めも重要になってきます。
上昇フラッグか下降フラッグだと早めに見抜くことができれば抜ける方向は一方向なので早いタイミングで注文を出すことができます。

ウェッジ

ウェッジはフラッグと同様、上値と下値が切りあがったり切り下がったりと、同じ方向性なのですが、その値幅がどんどん収束していくのが特徴です。
収束して上と下の値幅が小さくなったところで、突然大きく相場が動く形になります。

ウェッジ

下降ウェッジは、上昇トレンドから下降トレンドの転換点で良く見られる形です。

レジスタンスラインもサポートラインも切り上がりますが、サポートラインの切り上がりが大きく、株価が煮詰まったところで下降します。

上昇ウェッジはレジスタンスラインもサポートラインも切り下がりますがレジスタンスラインの切り下がりが大きく、株価が煮詰まったところで上昇します。

ダイヤモンド・フォーメーション

ダイヤモンド・フォーメーションはダイヤモンドのようなひし形の形を作りながら値動きしていくものです。

レジスタンスラインが切り上がる一方、サポートラインは切り下がり、その値幅が大きくなったところで今度はレジスタンスラインが切り下がり、サポートラインは切り上がり、その値幅が小さくなったところで上か下に抜けます。

ダイヤモンドフォーメーション

ダイヤモンド・フォーメーションは相場の天井に表われることが多く、見極めるのが難しい形です。

ダイヤモンド・フォーメーションは最終的に値幅が小さくなり、上か下に抜けた後はダイヤモンドの中での最高値と最安値の価格幅分、上か下に動くとされています。

まとめ

このように、ローソク足のトレンドには大きく4種類があり、この内保ち合いの形はさらにいくつもの種類に分かれます。
実際のチャートではこれらの形を見極めることは難しいことも多いのですが、チャートの中にその形を見つけることができれば他の投資家に先んじて行動することが可能となります。
まずは大まかな形を覚えて、実際のチャートに当てはめていくと良いでしょう。

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