売買タイミングの基本はチャート
株を取引する際、何を見て売買のタイミングを決めるのかと言うと、基本的にチャートを見て決めます。
チャートとは、ある銘柄の特定期間の値動きを記したもの
チャートを見ることで、その銘柄がどのタイミングで値上がりしたのか、あるいは値下がりしたのかが分かります。
この値動きの記録を見ることで、その銘柄の今後の方向性が予想できるのです。
チャートは現在、ローソク足が最も一般的ですが、ラインチャートやバーチャートというものもあります。
ラインチャートはチャートの中で最もシンプルなもの
ラインチャートは、一般的には、終値を線で結んだチャートですが、一日の他の値動きが分からないという欠点があります。そのため、ラインチャートは現在違う使い方で効果を発揮しています。
短時間・長期間の値動きはラインチャート
短い時間の細かい値動きを見るために使われることが多いです。また、一日の値動きが分からないことを逆手にとり、数年間などの長期間の値動きを見るのに使われます。
ただし、ラインチャートは値動きの幅を見るのには適さないという欠点があります。
値幅を見るならバーチャート
バーチャートは欧米で広く使われているチャートで、高値と安値を結んだ棒足に、左側に始値、右側に終値を表示したものです。
値動きの幅やある一定期間の値幅を調べるのに優れてしますが、全体的な値動きを見るのには不便です。
視覚的に分かりにくいため、初めてチャートを見てもよく分からず、意味を理解するのに時間がかかるかもしれません。
これら2つのチャートの欠点をカバーしたものがローソク足チャート
海外ではキャンドルチャートと呼ばれ、広く使われています。
実はこのローソク足チャートは日本生まれなのです。江戸時代、大阪の堂島の米会所で「出羽の天狗」としてその名をとどろかせた本間宗久という天才相場師が作ったという説がよく言われていますが、実際には諸説あります。
このローソク足チャートは非常に見やすく、始値、終値、高値、安値を一つの足で表現しています。これだけであればバーチャートと変わらないのですが、陰線と陽線の色を変えて表すことで、その時の値動きがどうだったのかが分かります。
初心者はローソク足チャートの見方を覚えるのが近道
このローソク足チャートを見ることで、取引のタイミングが分かります。一定期間の値動きを見て、「この価格あたりが底値だな」「この価格あたりが天井だな」というように、今後の値動きが予想できますし、株価の動きがが上下のどちらに動いているかもわかるのです。
このチャートを見て取引することで「今が底値だから買い時」という、割安なタイミングを計ることができます。こうすることによって、効果的に利益を上げられるのです。
また、チャートを見ると、今までに何度も底値になっていた株価も分かります。
その株価が下支えとなり、株価が反転して上昇していることが視覚的にわかるのです。このように底値になっている株価が分かれば、そのあたりで株を買い、より大きな値幅で値上がり益を得ることができるのです。
また、天井がどこなのかが分かることで、売り時も分かり、高値掴みも避けられます。
チャートを見ることで、株価がどの状態にあるか分かります。もうすぐ底を打ってこれから上昇するタイミングなのか、上昇途中なのか、それとも大きく上昇して天井間近なのかがチャートから分かるのです。
チャートがどのような形になっているかで、今どのようなタイミングなのかが分かり、高値掴みを避けられますし、今後株価が上がるのか下がるのかが予想できるのです。
また、売り時も分かり、安値で売ってしまいあまり利益が出ない…ということも避けられます。
このようにチャートには様々な情報が詰まっています。これらの情報をチャートから読みとり、ここぞというタイミングでの取引をしましょう。