株式投資日記で失敗から学ぶ
あなたは生まれて初めて“仕事”をしたときのことを覚えていますか?
あのころを思い出してみると、今では信じられないミスを連発し、慣れるまでに気苦労も多かったことでしょう。
今、あなたが「なぜあんな所でミスしてしまったのだろう。」「まったく、小さいことで悩んでいたなあ。」と思えるようであれば、それは、自分自身が成長した証です。
流した涙や後悔を無駄にせず、次につなげることができたのでしょう。
しかし、中には途中で挫折し、リタイアしていった仲間も少なくなかったと思います。
失敗をいかに糧にすることができるのか
では、失敗を“次につなげられる人”と“つなげられない人”の差は何だったのでしょうか。
・・・それは、自分の行動を見つめなおし、良くなかった点を改めるのを怠ったからではないでしょうか。
失敗は誰もがします。特に初心者は
ただその失敗をうまく次につなげるために、簡単に言ってしまえば“ひとり反省会”をする必要があるのです。
株式投資もまた、失敗した時の反省を生かし、トレードによって生まれた“問い”や“発想”を記録することがとても大事です。ということで今回は、株式投資における“ひとり反省会のすすめ”についてお話させていただきます。
中長期はは売買記録をつけてみよう
もしもあなたが今後、中長期的に投資を行いたい、そして当然稼ぎたいと考えているのなら、ノートに売買記録を書いてみましょう。
なぜ、投資ノートに売買記録をつけることが、重要なのでしょうか。
それは、あなたが株式投資で富を築くと決断した時から、経験を得て少しずつステップアップしていくためです。
株式投資で稼ぐ為にはそれなりの年月を必要とするので、その間むだになるのはとてももったいないことです。
なぜなら、1つ1つのトレードがあなたオリジナルの“教材”になっていくからです。
ノートに記録し続け、同じ失敗をしないようにしましょう
また、初心者の気持ちは他人に聞くよりも、初心者の段階の時の自分に聞く方法が一番理解できるものです。その段階の時にしか生まれない感情というものも大切にしましょう。
「不安」「安堵」「嫉妬」「おもしろい」「悲しい」「くだらない」
それらの感情から生まれた「問い」が、後に自分オリジナルの投資システムへと繋がります。
なにより、失敗したトレードを詳細に書き上げることは、必ず次回のトレードの役に立ちます。
実際、失敗した時の売買記録なんて早く忘れてしまいたいから書きたくないと考える方も多いでしょう。
失敗したトレードにこそ勝利への道が書かれているのです
大人になって失敗すると、恥ずかしさから、あまり他人に言ったりはしないものです。
我々から見ると、プロの投資家たちは最初からセンスがあり、ほとんど失敗していないように見えますが、実際はそうではありません。
真摯に敗北を認めた結果、利益を出すことに成功している方がほとんどです。よって、利益を出したトレードだけを書くのでは意味がありません。むしろ、損失を出してしまった時に書き上げることが大切です。
「どのような状況の時に負けているのか?勝っているのか?」
投資ノートはあなたの投資システムを確立する上で重要ですので、これから株式投資を始めようと考えている方は、ぜひお試しください。ノートは何でもかまいません。コンビニや書店などですぐに手に入ります。まずは、売買の度に記録し詳細にメモを取るクセを身に付けていきましょう。
ちなみに、ありとあらゆる感情のなかで、一番ボルテージの強いものは“嫉妬”です。嫉妬の中には“羨望”“憎悪”など、正と負の感情が混沌と入り混じっていますからね。