私たちの生活もグローバル化している
私たちの生活、暮らし、利便性を維持するために、もはや輸出入は欠かせないものになりつつあります。いまや、100%日本製品で生活している人は少ないのではないでしょうか。あなたのパソコン、車、インテリア、雑貨、食材、洋服・・・確かめてみてください。
今さら昔のような生活には戻れませんよね。
このように、日本は輸出入に大きく頼っている国であるため、海外市場の影響を今も受けています。
海外のニュースは株価変動の要因
例えば、アメリカの大企業が倒産したり、重要な政策変更が発表されたりすると、株価も大きく反応して動きます。これは、国内外お互いの企業が、どちらの市場にも参入し関わっているためです。
株式取引で成功するには、常に先を読める力を身に付けなければなりません。インターネットを使えば海外のニュースを見て素早く情報を得ることができます。詳しい企業情報などを閲覧できる「NIKKEI NET(日経ネット)」などを利用するのをおすすめします。
次に、海外の株式市場と国内株価の関係についてご説明します。日本市場にも影響する海外の株式市場があります。
世界3大金融市場
- 東京市場
- ニューヨーク市場
- ロンドン市場
これら3つの株式市場を「世界3大金融市場」といいます。
これら3つの大きな市場がある国のどこかで、大企業が倒産したりすると、次に開く市場に連鎖反応が起こり、各地の株価が大きく変動することがあります。世界で最も多くの株式が取引されているマーケットなので、当然と言えるのかもしれません。
3つの市場は連動している?
ニューヨーク市場でのダウ平均株価が下落すれば、日本の日経平均株価も下がる可能性が高いのです。
昨今大きな話題となっている「サブプライム問題」をはじめとした金融危機は、アメリカ発の金融問題ですが、いまや日本に対しても非常に大きな影響を与えています。変動要因の分析としては、過去に海外の動向が日本に影響を与えた主な出来事に関係してきます。
日本の株式市場に影響を与えた事例
例えば、第一次オイルショック、ブラックマンデーなどがあります。また、2001年に起こった9.11(同時多発テロ)は、各国の株式市場に対して非常に大きな影響を与え、当時1万円を割っていた日経平均株価がさらに大きく値を下げることになりました。
このように、日本国外の事件は日本とは無縁ということはありえません。グローバル化が進展した現在では、アメリカやヨーロッパなどの海外でおこる事件事故は対岸の火事ではないのです。
海外で売り上げをあげている会社ほど影響が大きいこともある
特に、売上高のうち、海外での稼ぎが大きい会社は海外の景気動向を強く受けます。そのため、国際優良銘柄と呼ばれるような株はとくに影響を受けやすいといわれます。また、自動車であれば北米の売上比率が大きい「ホンダ」と、欧州での売上比率が大きい「マツダ」といったように、地域によって影響をうける規模も異なることを理解しておく必要があります。
海外の株式市場で急激な株価変動があった場合の対処としては、これらのような事件が起こっていないか、その原因を常に調べることが大切です。それを元に、国内の株式市場と自らが保有する銘柄にどのような影響を与えるのかを予測していくことが大切です。
グローバルな視点を持つと投資に有利になるかもしれません
株式市場(経済)は日本だけで動くわけではありません。海外の経済状況や事件・事故などの影響により、国内経済に対して大きな影響を与えるということがお分かりいただけたと思います。
特にグローバル化が進む現在社会においては海の向こうの事件が大きな影響を与えることになります。できるだけ大きな視野を持って臨みましょう。