基本は良いものを安く買うこと
たとえばあなたが洋服を買う時、食材を買う時、あるいはアパートやマンションを選ぶ時、どのように決めますか?たいていの人は「良い」ものを「安く」手に入れたいと思うでしょう。実は、株も同じなのです。どの株を買えばいいか?・・・なんて、答えは簡単。
大儲けしたければ、基本は「良い株」を「安く」手に入れることです。
結局は、私たちが普段している買い物と同じなのですよ。「銘柄選び」という言葉を「普段の買い物」という言葉に置き換えてみてください。ほら、あなたにもできそうでしょう?
ではまず「良い株」とはどのようなものでしょうか。その秘密を解説していきたいと思います。
良い株とはどんな株を指す?
世の中にはざっと数えて5,000社ほどの企業が存在します。株式投資をするとき、企業のことを“銘柄”と呼びます。
たくさんあって迷ってしまいますが、一般的に良い株とは、簡単に言えば“利益をバリバリ出してくれる会社の株”や“今後、どんどん利益を伸ばしていってくれる会社の株”のことを差します。
これらの株は人気が出るので、当然、株価が大幅に上がり大儲けできるということです。具体的にはどういうことでしょうか。
150万円が5億円以上になったことも…
ここでみなさんに“ヤフー長者”という、ある有名な話をお聞かせします。
1997年頃、株式会社ヤフーが上場しました。このころ、1株150万円程度でヤフーの株を買っていたとしましょう。すると、2000年のITバブルのときには100株以上に自動的に増えて、このときにヤフーの株を売却すればなんと!5億円以上になっていた、という話です。
このように時代を代表するような成長企業を見つけることができれば株で億万長者も夢ではないということです。ではそのような大幅に利益を伸ばしそうな会社の株を見つけるにはどうすればいいのでしょうか?答えは、意外かもしれませんが、私たちの身近な日常生活の中にあるのです。
良い株は日常生活の中にある
いつもの見慣れた通学路、通勤電車内の広告、偶然立ち寄った本屋の特集コーナー、美容室でぱらぱらとめくった雑誌、恋人と待ち合わせしたカフェや友人と行った雑貨屋さんや洋服屋さん・・・
自分で街中を歩いていて「この店は伸びるかも」「この商品は今後ヒットしそう」など、これから利益を伸ばしていきそうな会社を見つけたらその会社の株を買うことを検討してみましょう。
もしかしたらその中から大化けする株が出てくるかもしれません。
どうでしょう、初めから難しい投資理論や専門家のレポートを読むよりも、まずは世の中をぶらりと散歩してみませんか。私たちの日常生活のなかから良い株を見つけるヒントを得ることができるほか、今まで自分が知らなかったことに関心を持つことができると思いますよ。
買う前に数字をチェック!
次に大切なのは、日常生活の中で見つけた“いい株”は“いい会社”であるかどうかをしっかりと数字で確認することです。数字とはこの場合、その会社の業績や資産などのデータを差します。
例えば、自分の子供が夢中になっているおもちゃを発見したとします。友達の間でも最近話題になっているらしいし、世の中でもまだそんなに広まっていない。これは全国的にヒットする可能性が高い・・・というところまできたら深呼吸です。
業績や資産、経営状況が良好なら買いです。
このおもちゃを作っているメーカーの株を買ってしまえ!と早合点してはいけません。
その前にこのメーカーの業績や資産などの経営状況をしっかりと数字で確認しましょう。もしかすれば、このおもちゃの売り上げは伸びていても別の事業で大赤字を出していて倒産寸前かもかもしれません。そこまで調べて、順調に業績を伸ばしているようなら、株を買いましょう。
スーパーで割引になっている商品を買ってラッキーと思いきや、中身をあけたら半分以上腐っていた・・・なんてことになったら悲しいですよね。みなさんも日常において“賢い消費者”を目指してください。