投資では情報が非常に重要
時として情報というものは、お金よりも重要になることがあります。殊に銘柄選びにおいては情報をうまく活用していく必要があるでしょう。釣ったばかりの魚が新鮮でおいしいように、“情報も鮮度が命”なのです。
そこで今回は、情報を得るための手段をいくつかご紹介したいと思います。
一般的な情報収集”4つの方法”
1.四季報
いわゆる投資家たちの“バイブル的存在”で、株をしている人なら知らない人はまずいないでしょう。春夏秋冬と年4回発売され、各企業の詳細なデータが書いてあります。業務内容や業績予想、株主の内訳や各種指標、財務情報などがこと細かく書いてあるので会社の分析には大変役立ちます。
信頼性が高い
四季報の掲載されている業績予想は会社発表のデータではなく、アナリストが自ら客観的な目で調査したデータになっているので信頼性が高く、かなり参考になります。
あくまで予想です
一方で、株をしている人の大部分が四季報に目を通しているため、書かれている内容によっては株価に影響を与える場合もあります。特に、発売直後は大きく株価が動くことがあるので気を付けましょう。また、あくまでも予想ということから、四季報の決算予想と実際の決算は異なることもあるので要注意です。
もし予想値より悪かった場合、株価が大きく下がる可能性があるので、情報を鵜呑みにせず、参考程度に見たほうが無難です。なお、四季報の情報はほとんどの証券会社の取引画面で見ることができます。
2.新聞やインターネットの経済ニュース
メリットは何と言っても、他の手段に比べて最新の情報が入手できることです。株価は情報に非常に敏感という性格上、当日の新聞記事やインターネットのニュース内容によって瞬時に株価に反映されます。常に最新の情報を得るにはやはりインターネットが一番でしょう。
3.雑誌
書店では数々の株式投資やマネー関係の雑誌が販売されています。雑誌ごとに経済評論家や分析家が色々な視点で企業を分析し、今後値上がりが予想される推奨銘柄を掲載しています。色々なデータの裏づけをとったうえで推奨している銘柄ですので、値上がりする可能性はないとは言えませんが、こちらも鵜呑みにせず、あくまでも参考として読みましょう。
また、四季報と同様に、雑誌を呼んだ人々が推奨されている銘柄を一斉に買おうとして、その影響で値上がりする可能性もあると思います。
4.Yahooファイナンスの掲示板
Yahooファイナンスには銘柄毎に掲示板があり、様々な人がその銘柄についての意見を述べています。
売り煽りには用心しよう
コメントに関して信用しすぎてはいけません。というのも“買い煽り”といって、高く売りたい人はその銘柄の良い点ばかりをコメントして皆に買わせようとし、その逆に安く買いたい人は“売り煽り”といって、不安となる点ばかりをコメントして皆に売らせようとする人が少なくとも存在するからです。
空売りをして儲けたい人、これから買おうとする人は、安く買いたいので皆に売らせようと掲示板に不安な内容を書き、既にその株を持っている人は株価が高くなるのを望むため、皆に買わせるようにいい点ばかりを書き込みます。その一方で、なかには銘柄について詳しい事情通や冷静に分析している人の書き込みもあるので参考になる部分も多くあります。
情報源比較表
情報源 | 信頼度 | 鮮度 |
---|---|---|
四季報 | ◎ | 遅い |
経済ニュース | △ | 早い |
雑誌 | ○ | 遅い |
掲示板 | △ | 早い |
どの情報も一長一短の部分がありますが、一つに集中せず、できるだけ多くの情報に目を通して自己分析してみてください。
世の中に、言い切れることってあまり無いのですよ。「これだ!」と言い切る経済評論家はたくさんいますが、偏見は自分を守るための方法だということを、どうぞお忘れなく・・・。