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塩漬け株は利益を生まない!我慢?それとも処分?

塩漬け株は利益を生まない!我慢?それとも処分?

塩

塩漬け株と損切り

株式投資は損切りを上手くできるようになったら一人前と呼ばれます。

損切りとは、含み損が生じている株を売却して損失額を確定する方法の事で、ロスカットとも呼ばれます。

一方、塩漬けは保有している株が含み損を抱えているのにもかかわらず、損切りせずに保有し続け、さらに含み損が拡大してしまい売るに売れない状態となってしまうことを指します。

塩漬け株は、主に以下のような流れで生まれます。

  • 値上がりを期待して購入した株の株価が、予想に反して下落する。
  • 株価は下落したものの、持ち続けていれば再度上昇するはずと我慢して持ち続ける。
  • 我慢した結果株価はさらに下落してしまい売るに売れなくなる。

難平(ナンピン)買い

株を購入した時より株価が下がってしまった後、さらに下値で買いますことで1株あたりの平均取得価格を下げる難平買いと言う手法もあります。

難平買いすることで、1株あたりの平均取得価格を下げることでその後の上げ幅が少なくとも軽微な損失で済ますことを狙えますが、その後さらに下楽してしまえばさらに大きな含み損を抱えることにもつながります。

相場の世界では「下手なナンピン素寒貧」などと難平の難しさを表す格言も見られます。

ストップロス

塩漬け株を生まないための一つの方法としてストップロスという方法があります。

ストップロスは、投資をする前にあらかじめその取引で許容できる損失を予定しておき、損失が予定額を上回ったらすぐに売却するという損切り(ロスカット)の方法です。

ストップロスを実行するためには、自分で決めたルールを厳格に守ることが大切です。

例えば、「買値から10%下楽したら売却する」としたところで、その数日後に上昇が見込まれると判断すると売却が遅れ、結果として下楽が加速してしまうこともあります。

こうした、自分の判断を差し込まずにストップロスを実行するためには、「○円以下に下楽したら自動で売る」という注文を出すこともできます。これは、逆指値注文と呼びますが、証券会社によって逆指値注文のできる会社とそうでない会社があります。

保有しても大丈夫な塩漬け株がある

買った株を塩漬けにさせないためにはストップロスで対策することができますが、とはいえ、実際には一度下がった株が再度上昇することもありますし、配当等を含めて計算するとプラスとなる場合もあります。

安定した配当を行っている銘柄は保有し続ける際の一つの目安に成る

含み損を抱えた銘柄を持ち続け、将来的なプラスを目指すためには短期での株価の上下に一喜一憂せず中長期(5年〜10年単位)での投資を目指すことが大切です。

また、その際には、その銘柄が毎年安定した配当を行っているかどうかが損切りするか持ち続けるかの一つの目安となります。

安定した配当を毎年行っているということは、それだけ安定した経営を行っていることが予想され、また株の値下がり分を補うだけの配当金を受け取れる可能性もあるからです。

配当金や株主優待と株価を足し合わせて買入時の株価より高ければ損ではない

現段階で株価が下がっていても、配当金や株主優待の受け取り分を足し合わせると買入時より高くなるようであれば損ではありません。

また、毎期安定した配当を出している銘柄であれば現段階で含み損となっていても、将来的な配当を想定して持ち続けるという判断をすることもできます。

貸株サービスでさらに長期保有を有利に

中長期投資の場合、有効活用したい方法に貸株サービスがあります。

貸株サービスは、保有している株式を証券会社に貸し出して金利を受け取ることができるサービスです。

貸株サービスで証券会社に貸し出した株は、信用取引などの決済で株式が必要な機関投資家に貸し出されるのが一般的です。証券会社は、機関投資家から貸株金利を受取り、それが株を貸した投資家に支払われます。

貸株サービスは金利が高い

貸株サービスのメリットの一つとして、金利が高いという点が上げられます、貸株サービスで支払われる金利は、0.1%といった銘柄が多いですが、中には5%という銘柄もあります。

定期預金等と比べると非常に高い金利を受け取ることができます。

配当金や株主優待も受け取れる

貸株サービスを利用すると、株の名義人は証券会社になるため原則として配当金を受け取ることはできません。しかし、証券会社によっては配当金と同額の配当相当額が証券会社から総合口座に入金されるものがあります。

また、株主優待に関しても貸株サービスを利用すると原則として優待を受け取ることはできません。

ただし、こちらも「株主優待自動取得サービス」など自動的に調整してくれる証券会社もあります。このサービスでは権利確定日直前に名義を戻し、権利日が過ぎるとまた貸株となります。

貸株サービスを利用することで、金利と配当金、株主優待の3点受け取ることも可能となるわけです。

塩漬け株は我慢したほうが良い?処分したほうが良い?

株式投資に置いて塩漬け株を持ち続けたほうが良いのか、損切りしたほうが良いのか、は塩漬け株容認派と損切り派とで異なるところです。

損切り派からすると、塩漬け株は絶対に保有し続けてはいけない銘柄です。

一方、塩漬け株容認派は、中長期の投資を中心に行っており、むしろ自分の株が塩漬け株とは思わないことも多いようです。

塩漬け株を保有することはストレス・・・。ストレスを軽減するにはどうすれば良い?

塩漬け株を保有し続けることは所有者にとってストレスとなることが多いはずです。
こうしたストレスがあることを承知で塩漬け株を保有し続けるのであれば十分な資金を確保して、運用比率を下げてしまうとストレスを軽減することができるでしょう。

値下がりした後に難平買いをして平均取得単価を下げるのも一つの方法です。

中長期投資で金利・配当金・株主優待を受け取る

塩漬けかどうかに関わらず金利・配当金・株主優待の3つを受け取り中長期投資という認識で保有を続けていくのも良いでしょう。

そもそも値上がり益を期待していないのであれば株価が下がっていたとしても気にならないことも多いはずです。

短期的な利益を求めるのであれば損切りは欠かせない

金融商品には定期預金や投資信託など様々なものがありますが、その中でもリスクの高い株式投資を選ぶのは、短期的な利益が目的だという人も多いはずです。

しかし、ここまで説明してきた保有しても大丈夫な塩漬け株は、基本的に中長期での投資に限るものです。株式投資で短期的なスパンで利益を確保していきたいというのであれば損切りを身につけることは欠かせません。

株式投資に求めるものとして中長期で利益を出していきたいのであれば塩漬け株となってしまっても配当や株主優待、貸株金利等総合的に考えて利益を求め、一方短期的に利益を出していきたいのであれば損切りの方法をしっかり身につけ、塩漬け株はすっぱり処分してしまうのが良いと言えるでしょう。

まとめ

塩漬け株にはマイナスのイメージがありますが安定的な配当のある銘柄を選ぶことや、貸株サービスを利用することで長期的な利益を狙う場合にはそのまま持ち続けるのも一つの方法だと言えます。

一方で、短期的な利益を求めるのであれば塩漬け株は少しでも早く処分して他の銘柄に再投資すべきだと言えるでしょう。

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