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株式投資で利益を得られる3つの仕組み

株式投資で儲かる・利益を得る仕組み(値上がり・配当・株主優待)

儲かる仕組み

株式投資はリスクの高い商品というイメージがありますが、実際にはどのように儲けているのでしょうか?

株式を購入して、株価や取引量、果てはPERやPBRなど難しい横文字の指標を見て売買する、株式投資の漠然としたイメージはこのようなものでしょうか。

今回は、そんな株式投資に対するイメージをより明確に、株式投資で儲かる仕組みを説明していきます。

株式投資で儲かる仕組みは2つに分類できる

株式投資で儲かる仕組みは、キャピタルゲインとインカムゲインの2つに分類することができます。

キャピタルゲインは株式の売買差益で、インカムゲインは株式を保有することによって得られる利益です。

株式投資2つの儲かる仕組み
キャピタルゲイン 株式の売買差益
インカムゲイン 株式を保有することによって得られる利益

株式投資においてキャピタルゲインを得るためには、株価が低い時に購入して、高くなった時に売却できればその差額が利益となり、インカムゲインは企業が実施する配当や株主優待で得られる利益です。

株式投資の基本は、売買差益で利益を上げること

株式投資では3つの方法で利益を得られることが分かりましたが、その中でも株式投資で最も大きな利益を得られる方法は株式の売買差益で利益を上げることです。そのため、株式投資で儲けるためには「これから株価の上がる銘柄を探すこと」が肝になります。

株価はさまざまな要因で変動しますが、「人気のある銘柄の株価が上がる」ということが基本です。

人気のある銘柄を探すためにファンダメンタル分析やテクニカル分析、チャート分析などさまざまな手法を勉強していく必要があります。

空売りで株価が下降した時に利益を上げることもできる

株式投資の基本は、株価が安い時に購入して、株価が高くなった時に売却し、その売買差益を得ることですが、空売りといって、証券会社から株式を借りて売りから入り、後で買い戻す方法を利用すると、株価の高い時に売って、株価安くなった時に買い戻すことで売買差益を得ることもできます。

株価はどんなに人気のある銘柄でも小さな上下を繰り返すものなので、上昇トレンドの最初と最後といった大きな期間だけでなく、上昇トレンドの中の小さな上昇トレンドの最初と最後で値上がり益を獲得し、その次の小さな下降トレンドの最初と最後で空売りをすることで値下がり益を獲得するといったことも可能です。

2015年の値上がり率ランキング

実際、株式投資において株価の値上がりで得られる利益はどの程度の額なのでしょうか。

2014年12月30日終値から2015年12月30日までの値上がり率ランキングを見てみると、新規上場銘柄を除く3,716銘柄の内もっとも上昇率が高かった銘柄はフューチャーベンチャーキャピタルで上昇率は1422%となっています。

つまり、2014年12月30日にフューチャーベンチャーキャピタルの株式を100万円分購入し、2015年12月30日に売却していた場合、1,422万円で売却できたことになり、その売却益は1,322万円にもなります。

これは極端な例ですが、株式投資の値上がり益にはこのようなことも有りうるのです。

2015年値上がり率ランキング
銘柄 市場 値上がり率 終値
FVC JQ 1422% 2,877
アイスタイル 東証1部 770% 2,150
WSCOPE 東証1部 541% 4,500
さくらネット 東証1部 470% 775
アトラ 東証M 399% 1,231

配当金で利益を得る

株式を保有していると、発行元の企業から配当金を受け取ることのできる銘柄もあります。

これは、株式を購入し企業に資本金を投資した投資家に対して、企業が事業の中で得た収益の中から株式の分だけ配当される仕組みです。

配当金は株主に平等に配当されるわけではなく、株主が所有している株式数に応じて金額が変わります。所有している株式が多ければ多いほど、配当金が多くもらえるというわけです。

また、赤字になってしまった場合や収益が少なかった場合には配当金が少なくなったり、無くなったりしてしまうこともあります。

配当利回りランキング

配当金は、企業が定めた1株あたり配当金に、保有株式数を掛け合わせた金額を受け取ることができます。当然、企業ごとに1株あたり購入できる株価は異なるため配当金の額を比較する際には1株あたり配当金よりも、投資額に対していくら配当金を受け取れるかの配当利回りを比較することが大切です。

2016年8月時点における配当利回りランキング(予想)では、(株)大塚家具が最も高く、配当利回りは8.67%にもなります。(株)大塚家具の株を100万円分購入して、配当金を受け取れる権利を取得した場合、ただ保有しているだけで8万円もの利益を得られることになります。

2016年8月配当利回りランキング(予想)
銘柄 市場 配当利回り 株価
大塚家具 東証JQS 8.67% 923
デクセリアルズ 東証1部 6.50% 846
アールビバン 東証JQS 5.88% 510
インヴァスト証券 東証JQS 5.88% 1224
アイダエンジニアリング 東証1部 5.65% 708

配当金は銘柄によって年2回貰えるものや、4回貰えるものも存在します。

株主優待で利益を得る

また、銘柄によっては株式を保有していることで株主優待を受けることができます。

株主優待は、ある一定の投資をした株主に企業から送られる自社商品そのものや、サービスや商品の割引券のことです。

ブランドのバッグが安く買えたり、飛行機に乗る際の料金が減額になったりとさまざまな種類があります。

株主優待まで含めて利益と考えた場合、例えば100万円の投資に対して2万円の商品券を受け取ることができれば2%の利回り等と考えて数値化すると良いでしょう。

株主優待も、銘柄によって年1回のものや2回のものなどさまざまです。

配当金や株主優待には権利落ちが存在する

配当金や株主優待は、権利付最終日と呼ばれる日に株式を保有していれば受け取ることができます。

となると、権利付最終日前日に購入して、配当や株主優待を受け取った翌日に売却すれば効率よく儲けられると考える方もいるかもしれませんが、そう簡単ではありません。

株価はある価格で買いたい投資家と、ある価格で売りたい投資家の2人の希望額が合致したところで決まるため、権利付最終日を過ぎた銘柄は配当金や株主優待分だけ価値が落ちたと考えられ、その分株価が下がる現象が起こります。

世の中上手くいかないものですが、実は権利落ちを回避する裏技も存在します。

現物買いと空売りを組み合わせてノーリスクで株主優待を受け取る

現物買いとは通常の方法で株式を購入する方法です。

現物買いで配当や株主優待を狙うとなると、配当や株主優待の価値の分だけ株価が下がってしまうため実質得られるものは有りません。

一方、空売りは証券会社から先に株式を借りて売却し後で買い戻す方法で、株価が下がると利益を得られます。

この、現物買いと空売りを同じタイミングで、同額分仕掛けると利益と損失が同額となり、プラスマイナスゼロとなりますが、株主優待だけは受け取ることができます。

つまり、権利落ちによる株価の低下の影響を受けずに株主優待を受けとることができるのです。(売買手数料や逆日歩と呼ばれる手数料はかかります)

こうした方法もあることは知っておくと良いでしょう。

まとめ

株式投資で利益を得る方法は3つあります。

その内もっとも大きなものは売買差益で利益を生み出す方法ですが、長期保有で配当金や株主優待を狙って利益を出す方法も考えられます。

株式投資で儲かる仕組みを理解し、自分にあった方法で利益を上げていくと良いでしょう。

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