株式投資ポータルサイト【カブポタ】

銘柄選びには根拠が必要です。根拠となるデータをチェックしましょう。

銘柄を選ぶ場合の前提条件|株式投資を始める前に抑えておこう

株式投資とお金
銘柄選択の方法は人それぞれで10人の個人投資家がいれば10通りの銘柄選択手法が存在するかもしれません。そこで、銘柄選択の前に前提条件を整えておくことが重要です。

以下で見過ごされがちな銘柄選定の前提条件について考えてみます。

他人が奨める銘柄に乗るのか自分で選ぶのか?

他人が奨める銘柄の罠

「銘柄選択」で意外に見落とされていることは、他人が奨める銘柄に乗るのか自分で選んだ銘柄を買うのかということです。つまり、証券会社の営業マンが奨めた銘柄や雑誌で紹介された銘柄を買うのか、自分が独自に決めた銘柄の選び方に従って自分のオリジナル銘柄を買うのかの選択です。

例えば、良い銘柄がなかなか見つからない時に、経済雑誌で見つけた銘柄を買うとします。この場合、買う時に本人はあたかも自分で見つけたオリジナル銘柄の様に感じる場合もありますが、他人が奨める銘柄に乗るのと自分のオリジナル銘柄を買うのとでは根本的に違いがあります。

まず、他人が奨めた銘柄で気を付ける必要があるのは、その銘柄の賞味期限です。

銘柄にも賞味期限がある

食品に賞味期限があるのと同様に、銘柄を推奨する場合にも賞味期限があります。

例えば、著名な経済評論家が推奨する経済誌の推奨銘柄の場合は、経済評論家が原稿を書き上げてから雑誌が世に出るまでに2~3週間は掛かっています。

通常、そのタイムラグを加味して原稿が書かれますが、果たしてその間に銘柄情報が陳腐化する場合も少なくありません。

また、証券会社の営業マンがリコメンドする銘柄の場合も、数週間同じ銘柄をリコメンドしている場合があるのです。その銘柄は証券会社の都合で推奨している銘柄の場合が多いからです。従って、他人が奨める銘柄の全てが悪いとは言いませんが、どうしてその銘柄を推奨しているのかを逆に考える癖を付ける必要があります。

自分のオリジナル銘柄の落とし穴

一方で自分のオリジナル銘柄に全く落とし穴が無い訳ではありません。自分自身が決めた銘柄選択ルールに沿って客観的に銘柄が決められていれば問題ありませんが、思い込みやバイアスに支配されていることも有り得ます。従って、公平公正な立場でコメントしてくれる相談者がいると便利なのですが、孤独なネットトレーダーに良き相談者は少ないのが現実です。

ネットトレーダー仲間で交流会などがあればベストですが、ネットの掲示板やメールでやり取りして情報交換する手も考えられないことではありません。

市場全体の環境は良いのか悪いのか

次に考えなければならない点は市場全体の環境の良し悪しです。例えば、1990年1月のバブル崩壊相場の始まりのタイミングでは、どんなに好条件が揃った銘柄を見つけたとしても長期間利益を得ることは難しかった筈です。

反対に2012年12月の安倍政権誕生のタイミングで「アベノミクス相場」に乗った場合は、多少、問題のある銘柄選択をしたとしても短期で利益確定できたと考えられます。

ここまで明確なタイミングは滅多にありませんが、いつの相場に於いても市場全体の環境を考えなければなりません。また、市場全体の行く末に対して自分自身で予測する姿勢が大事です。予測する癖を付ければ次第に予測が当たり始めるからです。

従って、常に現在の相場がブル相場なのかベア相場なのか、そしてブル相場なら何合目に達しているのかを考える必要があります。例えば、2017年1月現在、史上最高値圏で揉み合うNYダウですが、市場全体の環境は悪くないものの相場水準が高いことは否めません。

同様に日経平均株価は史上最高値からは遥か下の水準ですが、「アベノミクス相場」としては8合目・9合目に達しているかもしれません。

投資期間を考える

また、投資期間により銘柄選択の対象が全く変わることは言うまでもないことです。

例えば、デイトレードの個人投資家が底値圏の鉄鋼株を買っても何時動くのか解りません。逆に長期投資の年金ファンドが新興市場の高値圏の人気材料株を買う筈もありません。

ここまで明確でないとしても、似た様な銘柄選択の間違いは意外に多いものです。

また、チャート水準からも同様のことが言えます。簡単にチャート水準を底値ゾーン・中断持合ゾーン・高値ヒートゾーンに分けて考えた場合、長期投資は底値ゾーンの銘柄を狙い、

中期投資は中断持合ゾーンを狙い、スイングトレードとデイトレード・スキャルピングトレードは高値ヒートゾーンの銘柄の中から選択することになります。
従って、自分自身の投資期間を明確化しなければ銘柄選択できないことになります。

銘柄選択の基準は様々

ウォーレン・バフェット

銘柄選択の基準は様々です。例えば、米国の著名投資家のウォーレン・バフェットは「事業内容がシンプルで誰にでもわかる企業」を銘柄選択の第一基準にしています。

そして、次に「消費者独占力のある企業」「保守的な財務政策をとっている企業」「EPSが力強い成長を遂げている企業」という条件で選んでいるとのことです。

勿論、これ以外にも詳細な銘柄選択の基準があることが想像できますが、大事なことは自分自身の銘柄選択の基準を持つことなのです。

ファンダメンタル分析からの銘柄選択

ファンダメンタル分析からの銘柄選択は財務・業績面からの銘柄選択アプローチと言えます。まず、各企業の業績を予測する前にマクロ経済の予想を立てます。例えば、日銀短観や政府経済見通しを基に景気の予想をした上で、各企業の業績を予想していきます。

只、現実問題として個人投資家が全て自前で調査できませんので、各企業の予想数字とQUICKコンセンサスの予想数字を見比べ景気予想を加味した上で自分なりの予想を組み立てていきます。

また、各企業が行う四半期決算と次の決算に向けた予想数字を、四半期決算毎に追い掛けていきます。同時に財務状況や資産の活用状況を決算短信などで把握します。これらの手順から財務・業績面からの銘柄選択を進めます。

チャート・テクニカル分析からの銘柄選択

ファンダメンタル分析が将来の業績予想を主眼としているのに対して、チャート・テクニカル分析は過去のデータを基に将来の株価を予測する分析手法と言えます。

そして、チャート・テクニカル分析には2つの切り口があり、株価が上昇基調なのか下落基調なのかを予測する「トレンド分析」と、株価が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを分析する「オシレーター分析」に大別されます。

現在「トレンド分析」にはチャート・移動平均線乖離率・ボリンジャーバンド・一目均衡表などが使われています。

また、「オシレーター分析」にはRSI(相対力指数)・ストキャスティクス・騰落レシオ・信用倍率・出来高・売買代金などが使われています。

従って、チャート・テクニカル分析からの銘柄選択を行うには、少なくとも上記の各種指標を使いこなす知識が求められます。但し、似た様な分析手法の指標もありますので、必須としてはチャート・移動平均線乖離率・RSI(相対力指数)・信用倍率・出来高・売買代金ではないでしょうか?

まとめ

銘柄選択には様々な手法や切り口が考えられますが、前提条件として少なくとも本項で指摘したポイントを押さえて頂ければと考えます。その上で、個別銘柄を選択して頂ければ良い銘柄が見つかる筈です。

この記事を読んだ人はこちらの記事も見ています

【株の基礎知識】に関する記事