出産後の薄毛は一時だけ?原因と対策を徹底解説!

薄毛の原因 2020.08.19

出産後の薄毛は一時だけ?

出産後の薄毛はホルモンバランスの乱れが原因

女性特有の問題である出産後の薄毛、人によっては「やばい!」と思うほど髪がごっそり抜けることもあるようです。その原因はどこにあるのでしょうか?

実は、女性ホルモンの不足が薄毛の原因です。妊娠中は女性ホルモンの分泌が多くなるのですが出産するとホルモンバランスを正常に戻そうとプロゲステロン、エストロゲンのどちらも大きく減らしてしまうのです。その結果、本来必要な水準を下回るホルモン量になってしまうのです。

育毛に関してはエストロゲンは髪の毛の成長を、プロゲステロンは髪の毛の維持を担っています。そのため、女性ホルモンの低下は薄毛につながるのです。

女性ホルモンが足りないとFAGAにもなりやすい

女性ホルモンが足りないと髪の毛が成長しづらくなります。さらに、女性ホルモンが足りないせいで少ないはずの男性ホルモンも悪さをします。なんと女性もAGAになるのです。AGAとは男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテステロンに変化して発毛を邪魔する現象ですが、女性ホルモンが多く男性ホルモンが少ない女性には本来起こりません。

しかし、出産を始め女性ホルモンが低下してしまうと男性ホルモンの影響を受けやすくなってしまいます。女性がAGAになった場合はFAGAと呼ばれます。

ホルモンバランスの乱れは様々な不調を起こす

ホルモンバランスが乱れると自律神経のコントロールがうまくいかなくなり、精神的なイライラや不安、体の重さ、冷えやのぼせ、耳鳴りといった症状が見られることもあります。産後うつと呼ばれる症状も女性ホルモンが関わっています。

通常時に女性ホルモンが少ない状態は更年期障害と呼ばれることがあります。その名の通り更年期に見られる症状でしたが、現在は10代や20代にも見られます。

男性もホルモンバランスが大切

ホルモンバランスといえば女性特有の問題のように思われますが、実は男性もテストステロンが減ることで睡眠障害や精神的な不調が起こります。男性の更年期障害は見逃されやすいので気をつけましょう。

つまり、出産後の薄毛は時間の経過で改善する

出産を原因に低下した女性ホルモンはおよそ1年で戻ると考えられます。つまり、出産後の薄毛は時間の経過とともに改善するでしょう。もし、出産から1年経っても改善が見られない時や明らかに異常と思われるほどの脱毛が見られる場合は別の原因が考えられます。

出産後の薄毛を隠したいならウィッグや帽子という選択肢も

たとえ時間とともに生えてくるといっても、髪の毛が成長するまでには多くの時間がかかります。特に女性の場合はそれなりに髪を伸ばす必要があるため元のヘアスタイルに戻るまでは1年より長い期間を要するでしょう。

その間を凌ぐには薄毛をごまかすしかありません。帽子やウィッグが選択肢になります。ウィッグを使う場合は部分的に薄毛を隠せるものを選ぶのも一つの手です。女性は全体的に髪の毛が薄くなるので、必然的に髪の毛が少ないつむじや分け目が目立ちやすくなります。

出産後の薄毛はストレスも無視できない

ストレスも薄毛を悪化させる

出産後の抜け毛の原因はホルモンバランスの乱れだけではありません。体の不調や育児の大変さでかかるストレスも薄毛の原因となります。ストレスはハゲるとよく言われますが、そこにはこのような関係があったのです。

ストレスは血管を狭くする

ストレスがかかっている時、自律神経は緊張状態となり交感神経の働きで血管が収縮します。そのせいで血液の通り道が狭くなると栄養が送られなくなって髪の毛が抜けるリスクが高まります。

薄毛治療にミノキシジルという血行を促進する薬が使われることからも頭皮の血行がいかに重要かわかりますね。

ストレスで円形脱毛症になることも

産後の抜け毛で多めに髪の毛が抜ける場合にありますが、局所的かつ大量の脱毛が見られた場合は円形脱毛症の可能性が高いです。円形脱毛症は免疫細胞が毛根を攻撃することによって引き起こされ、ストレスもその状態につながると考えられています。

円形脱毛症は進行すると治療が難しくなるため早めに皮膚科や女性科へ行きましょう。

育児のストレスはゼロにできない

ストレスが原因であればなんらかの気分転換や十分な休息でストレスを解消させたいところですが、育児のストレスをゼロにすることはとても難しいです。赤ちゃんの世話をするストレスはもちろんですが、ホルモンバランスの乱れによる精神的な不調や生活バランスの乱れ、睡眠不足、パートナーや家族への不満・怒りなど様々な影響を受けやすいです。

そのため、「楽しい育児をしましょう」という解決法はあまり建設的といえません。

まずは育児の作業分担をすること

育児に耐えきれない時はパートナーや家族と作業を分担し、十分な睡眠時間を確保することです。外部の支援者に頼ることもひとつの手です。育児の負担は大きいので、自分だけで抱え込まないようにしてください。

何よりも自分を責めないこと

育児が思うようにいかないと自分を責めたくなることもあるでしょう。でも、育児の難しさはケースによって千差万別です。ベストを尽くせていることを受け入れ、できないことはできないで構いません。抜け毛が目立つ思う場合も、その事実を受け入れるだけで過度に気にしなくて大丈夫です。

出産後の薄毛の対策方法

ホルモンバランスを整えることが大切

出産後の薄毛については特に対策がいらない場合が多く、仮に何か問題がある場合でも女性は健康に戻ることが薄毛問題の解決につながります。遺伝で治せない薄毛になってしまう男性に比べれば抜け毛の悩みは少ないでしょう。

イソフラボンを摂るのも良い

出産後は女性ホルモンが減っているので健康的な生活をして女性ホルモンを増やす環境づくりをしましょう。さらに、イソフラボンやリグナンといった女性ホルモンの働きを助ける成分を摂取することもおすすめです。イソフラボンは大豆に、リグナンはゴマや亜麻仁に含まれています。

余談ですが、女性向けのサプリで話題になるプエラリアもイソフラボンが入っているため効果的と言われています。

普段の生活で心がけたい薄毛対策

出産後の薄毛対策は健康的な生活をすることですが、これらは普段の生活でも心がけたい習慣です。

規則正しく、十分な食生活をする

規則正しく、十分な食生活は多くの健康問題について有効な対策になります。薄毛の問題に対しては細胞の代謝や成長を助けることが栄養補給の目的となります。そのため、女性が避けがちなタンパク質もしっかり食べてください。

特に女性は無理なダイエットに励むせいで栄養不足になりがちです。見た目の美しさより健康を選びましょう。

しっかり睡眠をとる

生活の基本は睡眠です。睡眠は量よりも質が大切なので、長時間寝ることだけでなく快適に眠れるような環境づくりを心がけてください。翌日に疲れが残っているようなら改善の余地があります。

方法にこだわらないストレス発散を

ストレスを発散しましょう。隠れて行うなら人に話せないような方法でも構いません。一番やってはいけないのはストレスを見ないふりすることです。ポジティブ思考はストレスを解決できていないのでどんどん精神を乱して行きます。

ヘアケアは薄毛対策になるか

よく、薄毛対策として正しいヘアケアが推奨されていますが薄毛は体内の問題である以上そこまでの効果は期待できません。ヘアケアでできることは頭皮トラブルの予防、髪の毛のハリ、コシの維持くらいです。人によっては髪の毛の状態が悪いせいで薄毛に見えていることもあります。

ただ、髪の毛に栄養が行き渡っていないと元気な髪の毛が生えず傷みやすかったり白髪になっていたりします。髪の毛は死んだ細胞とはいえ、無視できませんね。

出産後の薄毛まとめ

出産後に抜け毛が増えると不安になるのはあなただけじゃありません。それは原因がわからないからです。出産というストレスを抱えやすい時期にさらに薄毛の悩みまで降りかかることはとても大変だと思います。でも、こちらで紹介したように出産後の薄毛は一時的である場合が多いので過度の心配は要りません。

もし、1年程度経っても薄毛に改善が見られない場合や円形脱毛症が疑われるほどの抜け毛が見られる時はすぐに原因を調べてもらいましょう。

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