飲酒が薄毛の原因になる2つの理由 薄毛は健康状態と大きく関わっていますから、飲酒も控えた方がよさそうですね。まずはなぜ飲酒が薄毛の原因となるのかを学びましょう。 飲酒が健康に良くない原因はアルコールで、アルコール分解にかかるエネルギーやその過程で生じる…
薄毛の原因は頭皮のカビかも
薄毛に悩んでいる方であれば、薄毛を進行させる要素はなるべく早い段階で断ち切っておきたいと思っているでしょう。
頭皮にカビが生えて薄毛の原因になる、ということをご存知でしょうか?
頭皮にカビが生えるの?と驚かれた方もいるかもしれませんが、だれの頭皮にもカビは存在しています。ただ、そのカビが異常繁殖すると頭皮環境が乱れ薄毛の原因になるようです。
頭皮のカビの正体、予防と治療の仕方をご紹介します。
薄毛の原因になる頭皮カビの正体!
頭皮に繁殖するカビとして代表的なものは以下の二種類です。
- マラセチア菌
- 白癬菌(はくせんきん)
どちらも頭皮に繁殖する可能性の高いカビ菌です。これらのカビ菌が繁殖すると頭皮の痒みやフケの大量発生、抜け毛の増加などの症状がみられるようです。
もし、あなたの頭皮にもこのような症状が出ているのあれば、カビの発生の可能性を疑ってみた方がいいかもしれません。それぞれのカビ菌について詳しく解説します。
マラセチア菌
マラセチア菌とは人間の皮膚に寄生する皮膚常在菌の一種です。私たちの体にはたくさんの菌が寄生しており、すべての菌が害をもたらすという訳ではありません。
マラセチア菌もそのような菌の一種で皮膚の皮脂を栄養にして媒介する菌の一種ですが、通常通りの繁殖であれば頭皮に大きな影響を与えることもないようです。
ただ、頭皮の衛生状態が悪化するとマラセチア菌が異常繁殖してしまい、頭皮の毛穴を塞いだり、フケや痒みの原因になることがあります。
皮膚常在菌とは?
常在菌とは健康な人間の体に存在している菌のことで、皮膚常在菌とは皮膚に存在する常在菌のことです。
皮膚を保護したり、潤いを維持する働きもあり、すべての菌が害悪という訳ではないのです。
白癬菌
白癬菌(はくせんきん)として知られているこの菌は水虫の元凶となる菌で他人に感染します。
さきほどのマラセチア菌は常在菌として健康的な体の人にもある程度存在している菌でしたが、白癬菌は違います。他人から感染し、早いスピードで繁殖していくため、できるだけ早く対策を講じる必要があるでしょう。
水虫の元になる白癬菌は温泉の足ふきマットなどから感染することがありますが、この白癬菌は髪の毛を作り出す際に必要になるケラチンという栄養素をエサにして繁殖するので、頭皮でも繁殖することがあるのです。
頭皮のカビ菌マラセチアを予防して薄毛対策!
マラセチア菌が頭皮で異常繁殖すると頭皮環境の悪化につながるため、なるべく早期に症状を見極め、進行を食い止めなければいけません。
マラセチア菌が繁殖した際の症状や治療方法をご紹介します。
マラセチア菌の初期症状
マラセチア菌が頭皮で繁殖すると脂漏性皮膚炎という症状を起こします。これは皮膚炎の一種で頭皮の痒み・フケ・赤みなどが初期症状として現れます。症状がさらに悪化すると炎症を起こした皮膚を守るために頭皮にかさぶたができて、さらに頭皮環境が悪化する原因になることもあります。
以下のような症状が現れたなら要注意です。
- 湿り気のあるフケが出る
- 頭皮がべたつく
- できもの、発疹が多くでる
これらの症状を放置しておくなら、頭皮環境の悪化につながり薄毛の原因になることがあります。決して侮ることなく早期に対策を講じましょう。
マラセチア菌が繁殖する原因
マラセチア菌が繁殖する原因は一概には言えませんが、頭皮の不衛生が一番の原因になるようです。頭皮を清潔な状態に保つことは菌の繁殖を予防するために欠かせないポイントです。
また、マラセチア菌は皮脂に含まれる油を栄養として吸収し、繁殖します。通常の皮脂の分泌量であれば問題ないのですが、皮脂の過剰分泌が起こると菌の栄養源が増えるため、過剰に繁殖してしまいます。
皮脂の分泌量は個人差がありますが、汗かき体質の方や油症の方などは要注意です。他にも、ビタミン群の不足や睡眠不足、自分の頭皮に合っていないシャンプー剤の使用などが皮脂の過剰分泌の原因になることがあるので気を付けましょう。
脂漏性皮膚炎の治療方法
万が一、脂漏性皮膚炎になってしまったならどうしたらいいのでしょうか?ポイントはこれ以上菌を繁殖させないことと、今繁殖している菌を殺菌することです。この二つを同時に行うことで最短で菌を除き去ることができるでしょう。菌を増やさないためにすべきことは、整った食生活を送ることです。
ジャンクフードやファーストフード中心の食生活は皮脂の過剰分泌の原因になり、菌のエサを供給し続けることになります。野菜を中心としてバランスの整った食生活を心がけることによって、余分の皮脂分泌量を最小限に抑え、菌の繁殖を食い止めましょう。
また、繁殖している菌を殺菌するためには病院で薬を処方してもらう必要があるでしょう。皮膚科などの専門のクリニックを受診してマラセチア菌に効果のある抗真菌剤を処方してもらって治療するのが最善でしょう。
頭部白癬(とうぶはくせん)の原因と治療方法
頭部白癬(とうぶはくせん)とは頭部の皮膚や髪の毛に皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)が感染し、痒みなどの症状が現れる皮膚疾患の一種です。
子どもや乳幼児に感染することが多いようですが、大人の方でも感染することがあります。状態を放置しておくなら薄毛の原因になることがあるため、早めの処置が必要です。
頭部白癬の初期症状
頭部白癬に感染すると以下のような症状が現れるようです。
- 大量のフケが出る
- 頭皮にかさぶたができる
- 抜け毛が増える
- 頭皮が赤く腫れる
- 髪の毛が根元で切れる
- 頭皮の痒み
最初は頭皮の部分的にみられた症状が頭皮全体に拡大し、広範囲の薄毛・抜け毛の原因になることもあるので、上記のような症状が見られたなら、なるべく早く対策を講じましょう。
感染する原因
白癬菌は感染していた人の患部や使っていたものに触れることで感染します。そのため、家族の中に白癬菌に感染している人がいるなら使用するタオルやマットなどは別々にした方がいいでしょう。
また、犬や猫などのペットから感染する可能性もあります。そのため、自分の体だけでなくペットの衛生状態を整えておく必要もあります。温泉や銭湯などに行った際にはなるべく共用のマットに触れないようにすることも効果的です。
白癬菌に感染する可能性をゼロにすることは難しいかもしれませんが、意識的に可能性を減らしていくことが大切です。
治療方法
頭皮の痒みや赤み、フケの大量発生などが見られ、頭部白癬に感染したように思われるならすぐに専門の病院を受診しましょう。
なぜなら、頭部白癬は飲み薬や塗クスリを処方してもらって治療するしか方法はないからです。インターネット上では白癬菌を自分で殺菌して完治できるという情報もあるようですが、信ぴょう性は低いようです。
自己診断をして間違った処方を行うと症状が悪化する原因になります。例えば、虫刺されや湿疹の時に使用するステロイド剤を頭部白癬に使用するなら症状が悪化するかもしれません。やはり専門の医師に診てもらうのが最善です。
薄毛の原因になるカビを予防する方法!
薄毛の原因になるカビの種類や治療方法についてご紹介しました。しかし、事前にカビの発生を予防できるならそれに越したことはありません。
では、薄毛の原因になるカビの予防に方法についてご紹介します。
頭皮はいつもキレイに清潔に
頭皮に繁殖するカビの多くは、頭皮の皮脂をエサにして繁殖していきます。つまり頭皮をいつもきれいに清潔な状態に保っておくなら、カビ菌の繁殖を最小限に抑えることができるでしょう。
頭皮は思っている以上に汗や皮脂、汚れでいっぱいです。そのため、毎日のシャンプーの習慣は頭皮を清潔に保つために重要な要素になってきます。
正しいシャンプーの方法
頭皮をキレイに清潔な状態に保つためには正しいシャンプー方法で髪を洗う必要があります。もっと正確に言うと髪ではなく頭皮を洗う、という感覚が必要になります。実際、皮脂の過剰分泌も毛穴のつまりも髪の毛ではなく頭皮の問題です。頭皮をしっかりと洗えているかどうかが重要になります。
頭皮を洗うためには髪の毛をゴシゴシを擦るように洗うのではなく、指で頭皮を掴んでモミ洗うようにして頭皮をキレイにします。頭皮を指で掴んで縮めたり伸ばしたりすることで、毛穴の中の汚れまで掻き出すことができるのです。
薄毛の原因になる菌を繁殖させないためにも正しいシャンプー方法を実践しましょう。
シャンプー剤の選び方
頭皮を清潔な状態に保ちカビを繁殖させないためには、ある程度洗浄力の高いシャンプー剤を使用する必要があります。特に夏場は多く汗をかきますから、一日の汚れをしっかしと落とすことができる洗浄力が必要です。
ただし、洗浄力が高すぎるシャンプー剤は必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮の乾燥や頭皮トラブルの原因になることもあります。適度な洗浄力を兼ね備えたものがいいでしょう。
どんなシャンプー剤がいいの?
ノンシリコンシャンプーやアミノ酸系シャンプーがお勧めです。
これらのシャンプー剤には髪や頭皮に優しい育毛成分が配合されており、十分な洗浄力と適度な潤い感を兼ね備えています。また、抗真菌剤が配合されたシャンプーを使うのも効果的です。
一般的な石油系シャンプーよりも値段設定が高いかもしれませんが、薄毛治療・頭皮環境を整えるためには必要な出費かもしれません。
シャンプー後はドライヤー?それとも自然乾燥?
シャンプー後にドライヤーで乾かす派と自然乾燥に任せる派。カビ菌の発生を抑えるという観点で考えるなら断然ドライヤーで乾かすことをお勧めします。短髪の男性の場合を除いて、自然乾燥で髪と頭皮を完全に乾かすためには思っている以上の時間が必要になります。
髪の毛は乾いていても頭皮は半乾きの状態、ということもあるのです。そのままの状態で寝てしまうと就寝中にカビが繁殖する原因になりますし、寝具の状態も不衛生になります。湿った環境はカビの繁殖の原因になりますから、しっかりと髪を乾かしてから就寝するようにしましょう。
タオル・枕の共用を避ける
薄毛の原因になる頭皮のカビ菌はタオルや枕の共有で感染する可能性があります。感染者が使用したタオルや枕にはカビ菌が付着しており、カビ菌が元気に活動中の場合があります。その状態の時にカビ菌に触れると感染し、頭皮に痒みやトラブルをもたらすことがあります。
不特定多数の人が使った、タオルや枕はなるべく使用しない方がいいでしょう。安いゲストハウスや大衆浴場に行く際には、自分の用の枕カバー・タオルを持参したほうがいいでしょう。
食生活で皮脂の過剰分泌を抑制
薄毛の原因になるカビ菌は頭皮の油をエサとして繁殖します。そのため、皮脂の過剰分泌が原因で頭皮のカビ菌の繁殖を促進させてしまうこともあります。
頭皮の皮脂分泌量を一定に保つためにはバランスの整った食事が必要です。肉・魚・野菜・果物をバランスよく摂取することによって頭皮環境を一定に整えることができるでしょう。
普段、コンビニの弁当食が多い方や脂っこい食事が好きな方は頻度を抑えたり、食事の量を少なくすることでカビ菌の繁殖を最小限にとどめることができるかもしれません。
十分な睡眠
睡眠不足は薄毛の原因になることがありますし、頭皮環境の乱れの原因になる場合があります。髪の毛は睡眠中に成長し、頭皮も就寝中に新陳代謝を行います。
頭皮の健康状態が良好であれば、多少のカビ菌が侵入してきたとしても免疫力でカバーできることもあるでしょう。しかし、頭皮の健康状態が悪いときにカビ菌が入ってくると簡単に感染してしまうかもしれません。
薄毛の原因になるカビ菌の繁殖・感染を最小限に食い止めるには健康的な頭皮環境が必要です。十分な睡眠をとってカビ菌から頭皮を守りましょう。
頭皮のカビと薄毛の関係性まとめ
頭皮が痒い!フケがたくさん出る!でもまさかカビ菌なんて・・・。と思うかもしれませんが、頭皮のカビ菌を放置しておくなら症状は悪化し、抜け毛や薄毛を促進させる原因にもなります。
自己診断するのではなく専門家に診てもらうことで自分の頭皮の状態を正確に判断できますし、改善にむけて早いスタートを切ることができます。
専門家による頭皮のカビ菌チェック
自分の頭皮の状態を正確に判断するのは簡単なことではありません。鏡を使ってみることもできますが、限界があります。
頭皮の専門家に診てもらうなら視診や特殊装置を使ってあなたの頭皮をチェックしてくれることでしょう。マイクロスコープという機械を使うなら頭皮の状態を拡大して確認することができます。頭皮の毛根の入り口に繁殖しているカビ菌の状態などをチェックしてくれるかもしれません。
いずれにしても、自分の頭皮の状態を正確に把握するためには専門家を受診したほうがいいでしょう。
薄毛になる可能性を最小限に
頭皮のカビ菌の発生は薄毛の原因になる可能性があるので、なるべく最短で治療したいですよね。頭皮の専門家を受診して頭皮にカビが発生していることが確認できたなら、外用薬による治療と飲み薬による治療が行われるでしょう。
自己判断してステロイド剤などを使うと頭皮環境をさらに悪化させるかもしれませんし、インターネット上で効果があると言われている薬を使って状態が悪化した事例もあるようです。内服薬の場合は約一カ月程度の薬が処方されるようです。
症状が良くなってきたかな?と感じても医師から指示された治療法に従うことによって頭皮のカビ菌を根こそぎ断ち切ることができるでしょう。頭皮の髪は薄毛の原因になることがありますから、なるべく早く正しい方法で対処するようにしましょう。