ストレスが原因で薄毛になることも ストレスによっておこる症状と言えば「薄毛」ですよね。よく「ストレスは髪に良くない」とか「ストレスで10円ハゲができた」という話を聞きます。俳優山本太郎さんも一時期ニュースになりましたね。 ストレスが髪に良くない理由 …
飲酒が薄毛の原因になる2つの理由
薄毛は健康状態と大きく関わっていますから、飲酒も控えた方がよさそうですね。まずはなぜ飲酒が薄毛の原因となるのかを学びましょう。
飲酒が健康に良くない原因はアルコールで、アルコール分解にかかるエネルギーやその過程で生じるアセトアルデヒドの悪影響によるものです。さらにこのような形で髪の毛に良くないと言われています。
①飲酒は栄養分を無駄にしてしまう
お酒のアルコールは体にとって有害です。そこで体はアルコールを分解するためにエネルギーを費やします。そのため、せっかく取り入れたエネルギーや栄養素が消費されるのです。
飲酒によってどんな栄養素が消費されるのか
まずアルコールの分解でエネルギーが消費されます。しかもアルコールを分解した後のアセトアルデヒドもまだ有害なので、それを分解するためにさらなるエネルギーと栄養素が使われます。
具体的には分解酵素や肝臓の修復に使われるアミノ酸や代謝を助けるビタミンBが失われます。
そして飲酒は栄養の吸収を阻害します。
体は栄養の吸収より毒素の排出を優先するため、ビタミンAやビタミンBが吸収できなくなるし活性酸素をやっつけるビタミンCも減ってしまいます。そして、飲酒は利尿作用を促すのでカルシウムやカリウム、亜鉛などが必要以上に流れ出してしまいます。
どれも健康な体作りに欠かせない栄養素ですが薄毛対策という観点で見た時に、注目すべきはアミノ酸と亜鉛です。
アミノ酸と亜鉛は健康な発毛に大切です
アミノ酸は髪の毛の原料となるケラチンを作ります。
亜鉛は毛母細胞の細胞分裂を助ける効果やAGAの原因となる5αリダクターゼを抑制する効果が期待されます。しかも男性機能とかかわりが深い栄養素なので亜鉛とアミノ酸はしっかり摂りましょう。
②過度の飲酒は血行を悪くする
過度の飲酒は血行を悪くする点でも髪に良くないと考えられます。血液の流れは栄養の流れと同じで毛母細胞に供給できた栄養が育毛状況につながります。もし栄養素があまりに少ないと髪の毛の発育が不十分なまま抜け落ちて発毛サイクルを乱してしまいます。
適度の飲酒はむしろ血行に良い
ところが、お酒について研究をした結果適度な飲酒が血行を良くすることも分かっています。酒は百薬の長と言われますがアルコール自体は体に良い影響を与えないので適量を心がけてください。
飲酒はAGA(男性型脱毛症)とも関わっている?
飲酒とAGAとのかかわりはあると考えられています。しかしながら具体的な因果関係は分かっていません。AGAは男性ホルモンであるジヒドロテストステロンの増加によって発毛を抑制されて起こる脱毛のことですが、飲酒にはこのジヒドロテストステロンを増やす効果が疑われているのです。
ただし、具体的なメカニズムやその正確性はまだ解明されていません。
AGAの対策はジヒドロテストステロンを減らすこと
AGAの対策はジヒドロテストステロンを減らすことです。ジヒドロテストステロンを減らすためには男性ホルモンを抑制するか、テストステロンを編成させる酵素の5αリダクターゼを抑制させることが有効です。現在、科学的に効果があると認められているのは5αリダクターゼを抑制する方法で、プロペシアと言う薬が使われています。
AGAの原因は残念ながら遺伝によるものが大きく、ジヒドロテストステロンを抑制したとしてもできるのは薄毛を食い止めることまでです。もし抜けてしまった髪の毛を再生させたいのであれば専門のAGAクリニックで発毛のための施術を受けるのがおすすめです。
したがって飲酒量の調節によるAGA対策は「亜鉛を減らさないこと」「必要以上に薄毛を進行させないこと」がメリットになります。
薄毛になるお酒・薄毛の原因にならないお酒
飲酒にアルコールが関わっている以上ハゲるお酒・ハゲないお酒という分け方はあまり有効ではないと考えられます。しかし、お酒の種類を考えることは健康のためにはある程度効果的です。こちらではお酒ごとの特徴を薄毛対策に絡めて紹介します。
単純な雑学としても十分に楽しめるでしょう。
醸造酒と健康・薄毛との関係
醸造酒とは原料となる穀物を発酵させてお酒にしたものです。自然発酵でも作られるためはるか昔はすべて醸造酒だった歴史を持ちます。普段飲むお酒としては日本酒、ビール、ワインあたりが有名ですね。他にはマッコリやアイラグ、紹興酒、チチャ、ミードあたりは聞いたことがあるかもしれません。
ビールと健康
疲れた時の一杯が格別のビールは今や国民的なお酒と言えます。ビールは麦のお酒で麦芽と酵母、ホップの栄養が入っています。特に強いのはビタミンB群です。またホップには植物性エストロゲンという女性ホルモンと同じ働きをする物質が含まれています。
ビールの飲み過ぎはNGな理由
ビールはビタミンBやアミノ酸が入っているのですが健康に良いとは限りません。ビールはアルコール+低温で体に負担をかけるからです。逆にプリン体は気にするほど含まれていないようです。
ハイボールも冷やしてぐいぐい飲むため同様にお勧めできません。
ワインと健康
ワインはブドウが由来のお酒で、世界で一番古いと言われています。ワインの栄養はブドウ由来で特に赤ワインに入っているポリフェノールがエイジングケアや血行促進に良いと言われています。しかし、赤ワインに含まれるポリフェノールがあまり多くないことや日本人がそこまでお酒に強くないことなどから「赤ワインで健康!」とはいかないようです。
アルコール度数は高いものの常温でゆっくり飲むためお勧めできます。白ワインにもビタミンや酵母由来の栄養が含まれています。
日本酒と健康
日本酒はお米由来のお酒ですがアミラーゼを使っていた糖化していた時代や濁酒が一般的だった時代を経ていまは透き通った清酒が飲まれています。
日本酒には醗酵によって作られたアミノ酸やビタミンB6が多く含まれています。さらに甘口のお酒にはお米由来の糖分が含まれています。また、亜鉛も含まれています。
日本酒には低カロリーのおつまみや料理が合うので健康的な食事が楽しめるところが良いと思います。ただ、最近は肉料理にも負けないどっしりとした日本酒も親しまれているようです。
冷酒は一気飲みしないでください
日本酒のアルコール度数はそこそこでビールのように速いペースで飲むことはないでしょう。特に冷酒より冷たい温度で飲む吟醸酒はゆっくり楽しんでください。
また、日本酒は温めて飲むことも一般的なので燗で楽しむと香りが開けて体の芯から温まります。
蒸留酒と健康・薄毛との関係
蒸留酒は醸造したお酒を加熱してアルコール度数を濃くしたものです。アルコールと水分、香り成分しか含まれていないため腐敗に強く長い期間、高温多湿の場所でも保存ができます。蒸留酒として有名なのは麦を原料にしたウイスキー、サトウキビを原料にしたラム、ブドウを原料にしたブランデーあたりだと思います。もちろん日本にも焼酎がありますね。
蒸留酒は殆ど栄養素が含まれていませんが香り成分によるリラックス効果が注目されています。特に樽熟成されているお酒はポリフェノールなどが含まれています。
樽熟成されていないお酒
樽熟成されていないお酒は透明な色をしています。そのため同じお酒でも樽熟成されているかどうかで色や味わいが代わるのです。透明な蒸留酒にはアルコールと原料由来の香り成分が含まれています。
よくカクテルの割材として使われるので一緒に使われるジュースやシロップに含まれる成分の方が重要です。カクテルは甘いので糖質に気を付けてください。
樽熟成されているお酒
樽熟成されているお酒は木の色が溶けだして琥珀色になっています。基本的には熟成するほど色が濃くなっていきます。百年の孤独のように樽熟成された焼酎も色が付きますが熟成年数が短いので淡い金色になっています。
樽熟成されたお酒には木の成分であるポリフェノールやエステル、バニリンなどが含まれリラックス効果が期待できます。ただし、つまみはチョコレートやナッツ、チーズなど高カロリーなものが合うので食べ過ぎに注意してください。
リキュールと健康・薄毛との関係
リキュールは蒸留酒に果物をと砂糖を漬け込んだものです。梅酒は健康的に見えますが砂糖が多いので注意が必要です。その他のリキュールについても同様です。薄毛については一般的な気を付け方で構いません。
薄毛になりづらいお酒の飲み方
薄毛になりづらいお酒の飲み方とは、言うまでもなくアルコールの影響から体を守る飲み方を意味します。基本的には量を守り適度な栄養素を取り入れることが薄毛対策と言えます。
基本は体に負担をかけないこと
アルコールを分解するときに栄養素が失われるだけでなくアルコールそのものが刺激物として体にダメージを与えます。そのためゆっくり適量を飲むように心がけてください。アルコールは1日20g以内が適量なので次の量までにしてください。
- 焼酎は100ml
- ビールは中ビン1本
- 日本酒は1合
- ワインはグラス2杯
- 蒸留酒はダブルで1杯
ゆっくり食べ物と一緒に飲むこと
アルコールによる刺激を和らげたいならゆっくり飲むことと食べ物と一緒に飲むことが大切です。特にアルコールの分解を助けるタンパク質やビタミン、亜鉛が含まれているものを合わせると効果的です。
例えば枝豆や焼き鳥、チーズやサラダなど食べごたえのあるおつまみと一緒であれば良いと思われます。
蒸留酒だから酔いやすい?
よく、お酒の酔いやすさをアルコール度数で語る人がいます。しかし大切なのはアルコールが体に入るスピードなのでウイスキーをゆっくり飲むよりビールを一気に飲んだ方が良いやすいです。しかもビールは水代わりに何杯も飲めてしまいますから結果的にウイスキーを1杯飲むよりずっと多いアルコールを摂取する場合が珍しくありません。
ビールでも酎ハイでも「低アルコールだから大丈夫」ではありません。特にアルコール度数8%のお酒は要注意です。
飲んだ後はしっかり栄養補給を
アルコールの分解によって消費された栄養、吸収されずに排出されてしまった栄養は飲んだ後に補いましょう。ビタミンやミネラルは絶えず消費されているので毎日の食生活で補ってください。髪の毛は栄養がしっかり供給されれば元気に生えることができます。
ハゲないお酒を探すより過度な飲酒を避けるのがおすすめ
薄毛の原因がアルコールである以上ハゲないお酒を見つけることは難しいです。それよりもお酒の量を適量に抑えることや毎日の晩酌をやめて数日に1回のペースで飲酒をした方がよほど効果的です。
飲酒のペースを抑えればそれだけ美味しいお酒を買うことができます。
ただし、薄毛と飲酒の関係はそこまで深くないので薄毛で悩んでいるならお酒の問題を燗げえるよりAGAクリニックに相談した方がよほど有益です。ほとんどのAGAが「遺伝」によって引き起こされていることを忘れないでください。