女性の薄毛(抜け毛)治療薬の種類や効果、副作用を徹底解説!

女性の薄毛 2020.08.20

女性が使える薄毛治療薬の種類や効果、副作用を解説

女性はプロペシアとザガーロを使えない

男性も女性も食生活やストレス、円形脱毛症など薄毛の原因は共通しています。しかし、AGA(男性型脱毛症)は男性特有の症状であるためAGA治療薬であるプロペシアとザガーロ、およびそのジェネリック医薬品は使えません。

AGAとは男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼと反応して作られるジヒドロテストステロンによって引き起こされる脱毛症ですが、男性ホルモンの少ない女性はAGAになりづらいです。

女性は女性ホルモンが減った時だけ男性ホルモンの影響が強くなってAGAが発症することがあります。これをFAGAと言うのですがFAGAに対してプロペシアやザガーロなど男性と同じAGA治療薬を使うと重い副作用が出ることやそもそもジヒドロテストステロンの影響がそこまで強くないことからデメリットが大きいです。

女性には女性向けの薄毛治療薬があることをご理解ください。

女性の薄毛治療薬はパントガール

女性の薄毛治療薬といえばパントガールです。パントガールは髪の毛の成長に必要な栄養素が含まれた飲み薬で、世界で初めて女性のびまん性脱毛症に対する効果が認められた実績を持ちます。

パントガールは栄養補給を目的とするカプセル剤ですが、一般のサプリメントよりも高い医学的根拠を持ち多様な脱毛症に対して効果が期待できる点も嬉しいです。主な成分はパントテン酸カルシウムや、ケラチン、ビタミンBなどです。

パントガールは1ヶ月分で15000円ほどします。

パントガールの副作用は?

パントガールは副作用が報告されていません。安全性は期待できます。ただ12歳以上からの利用が推奨されていることから誰でも使えるわけではないようです。必ず病院で処方してもらいましょう。

パントガールに類似したサプリメントも出回っていますがあくまでも類似品です。

ミノキシジルやカルプロニウム塩化物

薄毛治療には血流の改善が有効です。私たちの髪の毛は毛根につながる血管から栄養と酸素を取り入れているのでストレスなど交感神経の活発化で血管が狭くなると髪の毛の育ちが悪くなります。

そこでミノキシジルやカルプロニウム塩化物が役立ちます。

ミノキシジルは外用薬タイプが主流

ミノキシジルは血行促進効果と毛母細胞を活性化させる効果を持つ成分で、元々は血圧を下げる薬として使われていました。世界で初めて作られたミノキシジル外用薬はロゲイン、そして日本の大正製薬と提携してリアップが作られました。

一般的にはリアップが購入できますが、女性の場合はミノキシジル濃度の少ないリアップリジェンヌが効果的です。費用は1ヶ月で4500円ほどです。

カルプロニウム塩化物にも血流促進効果あり

カルプロニウム塩化物にも血流を促進して薄毛を改善する効果が認められています。病院ではフロジン が処方され、市販品としてはカロヤンが有名です。どちらも第一三共が作っています。

値段は1ヶ月で4500円ほどです。

医学的根拠の高さならミノキシジルがオススメ

ミノキシジルとカルプロニウム塩化物はどちらも血行促進効果を持っていますが、日本皮膚科学会のガイドラインによるとミノキシジルの方がより推奨されます。医薬品の分類もリアップが第一類医薬品であるのに対し、カロヤンはそれより効果と副作用が弱い第三類医薬品です。

外用薬で頭が痒くなるのはどうして?

リアップやカロヤンの副作用を見ると頭が痒くなることがあります、これはどちらも血行を促進するために起きるものであり、アルコールによってかぶれることもその理由です。体質的に合わない時は医師に相談してください。

また、リアップの場合は血圧低下や胸痛、むくみがが副作用として知られています。カロヤンの場合は発汗、寒気、吐き気などの副作用に気をつけましょう。

パントスチンは女性でも使えるFAGA治療薬

パントスチンはリアップやカロヤンと同じく外用薬タイプですが、アルファトラジオールという成分の力でジヒドロテストステロンの増加を抑えます。この効果はプロペシアやザガーロと同じですが、効果が弱いため女性にも使えます。逆に男性に対してはあまり効果を発揮しないかもしれません。

パントスチンは1ヶ月で10000円ほどします。

FAGAならホルモンバランスを整えよう

パントスチンはテストステロンをジヒドロテストステロンに変える5αリダクターゼに作用し、その働きを阻害する効果を持っていますがFAGAの原因はあくまでもホルモンバランスの乱れにあります。

女性ホルモンには体調を整える役割の他に髪の毛を育てる働きもあるためホルモンバランスはしっかり保ちたいところです。規則正しい生活を心がけ、他にも更年期症状がみられる時は総合病院の薄毛外来や産婦人科にかかることがおすすめです。

女性ホルモンの働きを助けるためには大豆など植物性エストロゲンが入ったものを摂取することも良いでしょう。

補足:ヘアクリニックの処方するオリジナル薬や輸入薬について

薄毛治療をしているヘアクリニックがオリジナル薬を提供している場合や海外で輸入した薬を処方する場合があります。

そのクリニック独自で配合されている薬については事前にホームページで成分を確認すると良いでしょう。基本的には医薬品として認められているミノキシジルや、発毛に役立つ栄養が配合されているようです。

女性の薄毛・抜け毛に医薬品を使うメリットは?

サプリメントや育毛剤、シャンプーなど薬以外にも様々な商品を買うことができるし、クリニックで処方する手間がない分これらに頼った方が楽といえば楽です。しかし医薬品はその他の商品と比べて効果の強さと根拠の確かさが異なります。

薄毛対策製品は大きく分けて医薬品、医薬部外品、化粧品に分かれます。なんと、このうち医薬部外品と化粧品には症状を治す効果が認められていません。医薬部外品は一見医薬品のようですが「今の状態を保つ、症状の悪化を予防する」ことが目的です。

発毛効果を求めるなら「発毛促進」ではなく「発毛」の効果がある製品を選んでください。発毛促進は元々ある発毛力を助ける意味である一方、発毛はゼロから髪を生やすことを意味します。

次は女性の薄毛治療薬の種類や効果を紹介します。これらは全て男性も使えます。

女性の薄毛。抜け毛治療薬を通販で買うのは危険!

実は、薄毛の治療薬は医師の診断を受けずに購入することが可能です。リアップやカロヤンのように元から市販されているものならAmazonでも購入できますが、処方が必要な薬の場合は輸入代行店に頼って購入することになります。

個人輸入した方が薬を安く購入できますが、次の理由から絶対に控えましょう。

用法用量を守れない

薬には用法用量というものがあります。風邪薬と同じようにたくさん飲んだから聞くわけではないし使いすぎることで思わぬ副作用が出ることもあります。特にミノキシジルタブレットは本来薄毛治療薬ではないため医師に適量を判断してもらうことが必須です。

自分にあった薄毛治療薬がわからない

自分に合った薄毛治療薬はなかなか分からないものです。その理由は、薄毛の原因が複雑に関わっているからです。薄毛の原因は食生活、ストレス、睡眠不足、ヘアスタイル、シャンプー、ホルモンバランス、お酒やタバコ、病気、出産、加齢など多種多様でそのうちのどれが原因なのか断定することは困難です。

だから、数ある薄毛治療薬の中で自分の症状に合ったものを使わなくてはいけません。自己判断より医師の判断で薬を選んだ方が良いのは言うまでもないでしょう。

偽薬かもしれない

個人輸入の一番大きなデメリトがこれです。正規ルートでない方法で薬を購入するためパッケージだけ偽った模造品をつかまされることがあります。成分の比率はもちろん、生産過程における安全性も保障されません。

当然、個人輸入で買った薬のせいで不調をきたした場合は自己責任となります。

女性の薄毛・抜け毛の薬まとめ

薄毛は医薬品で治療することができる病気です。体質や年齢を理由に薄毛を諦めないでください。基本的には栄養を補うパントガールと血流を促進するリアップやカロヤンを併用することになるでしょう。その他、クリニックが独自に作ったオリジナル薬も選択肢に入ると思います。

どの薬も効果を発揮しやすい人や状況が違うので、ヘアクリニックで詳しく聞いてみましょう。治療についての質問だけなら無料です。

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