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女性の薄毛治療を治せる病院とは?
女性の薄毛が病院で治療できることをご存知ですか?薄毛は年齢や遺伝を理由に諦めるべきものではありません。
医師の診断と適切な治療で薄毛が気にならない毎日を手に入れましょう。薄毛治療といえば男性向けのAGAクリニックばかりが取り上げられますが、薄毛外来に通われる女性はたくさんいます。
女性の髪の悩みを解決したいなら女性向けのヘアクリニック(頭髪専門外来)へ行くことをお勧めします。ヘアクリニックとは薄毛治療に特化した病院で一般の皮膚科では用意していない様々な治療を受けられます。美容整形の一つとして薄毛治療を行なっているところもあります。
ヘアクリニックは薄毛がきになる女性が通いやすいよう個室の診療室を用意したり、完全予約制にしたりと他の患者さんと合わない配慮がされています。
ヘアクリニックではこのような治療を受けられます。
カウンセリング
ヘアクリニックの多くは初めての患者様が勇気を持って通うために無料のカウンセリングを受け付けています。カウンセリングではスタッフがスコープを用いた頭髪チェックや治療法および費用の説明をしてくれます。薄毛の悩みを安心して相談できる場作りに努めています。
無料のカウンセリングでは医療行為に当たるものは受けられないためカウンセリングの最後に医師の診断を受けるか否か選択します。
医師の診断を受ける場合は有料で血液検査や遺伝子検査を受けられる他、生活指導など薄毛を改善するためのカウンセリングを受けられます。
内服薬での治療
女性の薄毛にはパントガールという内服薬が処方されます。パントガールは女性特有の脱毛症であるびまん性脱毛に対する効果を世界で初めて認められた薬です。薬の中身はパントテン酸カルシウムなど発毛に役立つ栄養が入っています。
時には血行促進効果のあるミノキシジルが配合されたミノキシジルタブレットが処方されることもあります。ミノキシジルタブレットは強い効果と副作用があるため必ず医師の処方を受けてください。
外用薬での治療
頭皮に直接塗布するタイプの薬を使う場合もあります。血行を促進する効果のあるミノキシジルが含まれたリアップリジェンヌ、同じく血行を良くするカルプロニウム塩化物が含まれたフロジン 、そして5αリダクターゼの働きを抑えるパントスチンがよく処方されます。
5αリダクターゼとはテストステロンと反応してジヒドロテストステロンを作り出す物質なのですが、ジヒドロテストステロンはAGAの原因です。普段男性ホルモンが少ない女性の場合は、女性ホルモンの減少によってAGAが発症します。
育毛メソセラピー
他には毛根にある毛乳頭や毛母細胞に成長因子を与える育毛メソセラピーという治療法もあります。こちらは飲み薬や塗り薬を使う場合と比べて高額で、その分高い発毛効果が期待されます。
育毛メソセラピーの設備がしっかり揃っている病院は多くないので、希望する場合は事前確認が大切です。
ヘアクリニック以外にはどんな病院へ行く?
薄毛の原因は人それぞれで、明確な病気や不調がある場合は一般病院で治すことになるでしょう。
ヘアクリニックから信頼できる病院を紹介されることもあります。基本的にはヘアクリニックに受診→薄毛治療以外に必要なことがあれば他の病院へという流れです。
皮膚科
薄毛は皮膚の問題ですから、皮膚科が選択肢に上がるのは自然です。しかし、皮膚科は保険適用治療が基本であるため薄毛治療に消極的です。薄毛治療薬は、ほとんど置いていません。
皮膚科で薄毛治療を受けるべきなのは円形脱毛症の場合と頭皮のかゆみや痛みで悩んでいる場合です。これらは皮膚科が得意とする領域です。
産婦人科
産婦人科で解決できる可能性があるのは女性ホルモンの関わる薄毛です。女性ホルモンには育毛を助ける働きがあるため加齢やストレスなどの原因でホルモンバランスが乱れると薄毛になってしまいます。
女性のAGAであるFAGAは単に女性ホルモンの減少だけで発症するという説があるほど女性ホルモンは髪にとって重要です。分娩後脱毛で悩んだ場合もかかりつけの産婦人科が力になってくれます。
内科
内蔵の疾患によって薄毛を発症することがあります。この場合はその原因となっている病気を直さないことには薄毛治療はあり得ません。
このように一般病院で薄毛治療を受ける場合は薄毛以外の症状が出ています。
精神科
極度のストレスを抱えている場合はメンタルクリニックでの治療が薄毛対策になる場合があります。ストレスは血管を収縮させて頭皮への血流を悪くしてしまいます。さらに免疫異常を起こして円形脱毛症を誘発させることもあります。
心が目に見えないため、精神科を利用することに罪悪感を覚えるかもしれませんが心の病気とは脳の病気です。負い目を感じることなく一つの疾患として向き合いましょう。
病院での女性の薄毛治療は保険適用される?
ヘアクリニックでの治療は保険適用されない
薄毛治療で気になるのは保険適用の可否だと思います。保険適用治療の場合は3割負担となるため治療費がとても安くなりますが、その条件は怪我または疾病による体の異常です。
薄毛は体の異常と言えるかもしれませんが、それで生活に支障が出ると判断されません。たとえQOLがいくら下がったとしても美容整形と同じく自由診療の領域となります。
病気が原因なら保険適用される場合もある
逆に言えば、怪我や病気の治癒によって生えてくるタイプの薄毛であればその原因となった症状に限り保険適用してもらえます。しかし、薄毛の原因と思われていた怪我や病気が治っても髪の毛が生えてこない場合は薄毛治療に保険が適用されません。
例えば産婦人科での女性ホルモン補充療法は保険適用ですが、それと別に行う薄毛治療は自費です。
円形脱毛症と保険適用
円形脱毛症は保険適用されます。大規模な円形脱毛でも生活に支障は出ないはずですが、円形脱毛症を抑止するための治療に限り3割負担で受けられます。もちろん、円形脱毛症の治療が終わっても髪の毛が生えてこない場合は自費で薄毛治療を受けることになります。
ただの薄毛や、病気が完治した後も戻らない薄毛については原因を問わず自費診療で治すことになります。この点が気になるならヘアクリニックで詳しく質問すると良いでしょう。
人気?口コミ?女性の薄毛を治せる病院の選び方
自分の感覚で確かめることが一番です
良い薄毛治療を受けるためには自分に合ったヘアクリニック選びが大切です。
ネットを調べればランキングサイトや口コミをチェックできますが、やはり口コミ掲載の多い病院はそれだけ多くの患者さんが利用していることが伺えます。ただ、口コミの質についてはその人の主観ですから真に受けすぎるのも良くありません。
良いヘアクリニックを選ぶ最良の手段は、試しに行ってみることです。ヘアクリニックは自費診療であることや患者さんが薄毛の悩みを相談しづらい状態にあることから無料のカウンセリングを実施しています。カウンセリングを2〜3院以上受けて良いなと思った病院を選ぶと後悔しないでしょう。
病院の見るべきポイントは内装のきれいさや、プライバシーへの配慮、スタッフ対応などです。継続して通うことを考えて距離の近い病院を選ぶことも大切です。
女性の薄毛は治せる可能性あり。勇気を出して病院へ
女性の薄毛は病院で治せます。一般的な薄毛は薄毛専門のヘアクリニックで多様な治療を受けられますし、他の病気が関わっている場合も正しく病院を選べば体の不調と薄毛の両方を解決できるかもしれません。
ただし、薄毛治療に限れば円形脱毛症を除き自費診療で受けることになります。治療費は月1〜2万円が目安です。
薄毛の悩みを打ち明けたくない気持ちはよくわかります。だからこそ、女性の苦しさに寄り添ってくれるヘアクリニックを選んで欲しいと思います。