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AGAの新薬デュタステリドとは?
フィナステリドより強いが高価
デュタステリドはフィナステリドと同様に前立腺肥大の治療薬として開発された歴史を持ちます。前立腺肥大の治療薬”アボダート”がアメリカで認められたのは2001年、実は日本でも”アボルブ”として2009年に厚労省が認可しています。
それからAGAの治療効果が認められたので同じメーカーから中身がほぼ同じ”ザガーロ”が発売され、2016年に厚労省が認可するところとなっています。
デュタステリドのメリットはフィナステリドより効果が高いところです。
元々はプロペシア(フィナステリド)が唯一の薬だった
AGAはクリニックで治療をすべきものです。正確には遺伝が関わっているため治療薬で進行を止める以外の対処法がありません。AGAは生活習慣の改善やシャンプー、育毛剤では治せないことを知りましょう。
かつてプロペシア(フィナステリド含有)はAGAの根本に対策することのできる唯一の薬でした。AGA治療薬として20年の実績があります。
AGA治療薬に含まれるフィナステリド、デュタステリドはともに5αリダクターゼを抑制する効果を持っています。5αリダクターゼは薬によって減らせません。AGAリスクの高い人は半永久的に治療薬を飲み続けることになります。
AGAの新薬デュタステリドとフィナステリドの効果を比較
フィナステリドは2型5αリダクターゼを抑制する
AGAに関わる5αリダクターゼには影響力の弱い1型と影響力の強い2型があります。フィナステリドはこのうち2型の5αリダクターゼの働きを阻害する効果を持っています。
そのため十分な脱毛抑制効果を持っていますが、1型の働きを抑制できない点は課題でした。
フィナステリドは前立腺肥大の治療効果が認められ、さらにAGAの治療効果も認められた歴史を持ちます。プロペシアは1997年にアメリカで認可されました。日本でも2005年に認可されています。
デュタステリドは1型、2型両方の5αリダクターゼを抑制する
フィナステリドが2型の5αリダクターゼしか抑制できなかったのに対し、デュタステリドは1型、2型両方の5αリダクターゼを抑制することができます。1型5αリダクターゼもAGAに関わっていることは、そのままデュタステリドの方が優れたAGA対策になることを示しています。
ザガーロは厚労省認可からの年数が浅いもののアボダートやアボルブの実績は十分です。
アボルブ・ザガーロ・アボダートはどれを飲んでも良い?
アボルブ・ザガーロ・アボダートはどれもデュタステリドが有効成分の薬で、しかも中身がほぼ同じ。そして、全て同じメーカーから販売されています。
実際のところ、どれを選んでも大丈夫なのでしょう。AGAクリニックでもアボルブを処方するところとザガーロを処方するところの両方が見られます。
ただし、AGA治療薬として売られているのはザガーロのみです。
ザガーロはプロペシアより高い
ザガーロのデメリットは値段です。プロペシアは月6000ほどであるのに対し、ザガーロなどは月8000〜12000円ほどします。したがって最初はプロペシアを試し、それでも効果が出なければザガーロを試すのがオススメです。
AGAの新薬デュタステリドは自分で買える?
ジェネリック品を個人輸入することは可能
ザガーロは新しい薬ですが、ある程度年数が経っているアボダートならジェネリック医薬品があるようです。デュタステリド製剤のジェネリック医薬品は正規品に比べて3分の1ほどの相場です。
海外の薬を買いたいときは個人輸入をします。
個人輸入が推奨されない理由
個人輸入をすれば安いジェネリック医薬品や、わが国で認可されていないミノキシジルタブレットのような薬も手に入れることができます。しかし、どんなに安価でも個人輸入はすべきでありません。
薬の効き目は個人差がある
薬には効き目と副作用の出方に個人差があります。よって、同じ量の薬を飲んだところで思うような効果が出ない人や逆に副作用に苦しむ人が現れます。
医学や薬学は非常に難しい分野ですからしっかりと医師の診察を受けた上で薬を服用してください。もちろん、デュタステリドにも副作用はあります。
女性はNG
デュタステリドを服用できるのは男性のみです。女性は絶対にデュタステリドの個人輸入をやめてください。
薬が本物だと限らない
デュタステリド製剤の個人輸入は正規のルートで行いづらいです。そのため、安いジェネリック医薬品の中身が粗悪な模造品であることが考えられます。薬の説明がおかしい、販売元が信頼できないといった情報は私たち素人に判断できかねるところがあります。
ザガーロのジェネリックはないがアボダートのジェネリックはある
ザガーロを始めデュタステリド製剤は値段が少しかかります。どうせなら安く買いたいと思いますが、ジェネリック医薬品はあるのでしょうか?
ジェネリック医薬品とは特許切れした薬の模倣品です。同じ有効成分で同じ効き目を出さなければいけないので、非常に高いレベルのコピーが求められます。ジェネリック医薬品が安いのは特許料がないことや生産コストを下げていることが理由です。
我が国にはジェネリック薬がない
ザガーロのジェネリック医薬品はわが国で販売されていません。したがって正規の値段で買うことになります。それでも高額な育毛剤や育毛サロンに比べれば決して高いと言えないし、そもそもザガーロの価格に開きがある現実も無視できません。
できるだけ安く処方してくれるクリニックを探すときは「診療代+治療費+ザガーロの代金」で比較しましょう。
AGAの新薬デュタステリドと一緒に試したい対策
ミノキシジルと一緒に使うと効果的
デュタステリドは高い効果と医学的根拠を持つミノキシジル治療薬ですが、もっと効果的にAGAを治療するならミノキシジルとの併用がおすすめです。
ミノキシジルには発毛効果がある
ミノキシジルは血行を良くして発毛させる効果が認められています。わが国で売られている代表的な商品はリアップで、頭皮に直接塗ります。リアップはその形状から育毛剤の一種と思われがちです。しかし、リアップは医薬品として発毛効果を持っています。
その証拠に医薬品でない育毛剤が”発毛促進”効果であるのに対し、リアップは効果効能に”発毛”と書かれています。リアップはAGAに問わず発毛なら広く効果を発揮するようです。
ミノキシジルタブレットについて
海外ではミノキシジルの錠剤タイプも売られています。しかし、ミノキシジルタブレットは高血圧の薬なうえわが国では認可されていません。それでも高い効果が期待できるためかAGAクリニックで処方してもらえます。
育毛メソセラピー
発毛に関わる成長因子を頭皮に注射する方法です。これはAGAのせいで眠ってしまった毛母細胞を覚醒させる効果が期待されます。成長因子とは細胞分裂を促進させる物質で、患者本人の脂肪幹細胞から採取することも可能です。
幹細胞を直接注入するタイプのメソセラピーもあります。
自毛植毛
植毛は薄毛対策の最終手段です。自毛植毛とはいってしまえば毛髪の移植です。AGAの場合は側頭部と後頭部の髪の毛が残るため問題なく植毛できるでしょう。自毛植毛は人工植毛に比べて安全かつ自然です。
ただし、移植した髪の毛もAGAの影響は受けるので必ずフィナステリドやデュタステリドの服用を続けて下さい。
AGAの新薬デュタステリドまとめ
デュタステリドはフィナステリドより優れた効果を持ったAGA治療薬の新星です。フィナステリドでは止められなかった1型5αリダクターゼの働きまで抑制してくれます。
デュタステリド製剤を用意している皮膚科は非常に少ないため、AGAクリニックで処方を受けることになるでしょう。リスクの大きさや個人差を考えれば、個人輸入を避けた方が結果的に得をします。