株式投資には、「スマホ取引」がオススメです。PCのモニターで見るよりも、アプリを使う方が、必要な機能が分かりやすくまとめてあり、直感的に操作できます。
本記事では、スマホでどのようにして株式投資をするのか。株式投資アプリで使える機能を解説するとともに、スマホで使いやすい人気の証券会社を5社紹介します!
株式投資でスマホ取引が人気の理由
今、株式投資のスマホ取引が人気です。これは「電車での通勤時間や、仕事や家事の合間に取引しやすい」という理由があります。
かつては、株式の注文といえば店頭や電話での取引が主流でしたが、ネットでの取引が本格化したのは1998年以降のことです。
“ 個人投資家が本格的にインターネットで株式を買えるようになったのは、1998年5月の松井証券のサービスが最初です。それまでも、機関投資家や一部の注文に限ってインターネット経由での注文受付を行っていた証券会社がありましたが、利用者は少数にとどまっていたようです。”
ネット取引が、広く普及した理由に「スマートフォンの契約率」が関係しています。
10年前までは、ほとんどの方がフィーチャーフォンを使用していましたが、スマートフォンの普及により、パソコンを使わない層もインターネットが使えるようになりました。
当初はブラウザでの取引が中心でしたが、現在では「取引アプリ」でのトレードが主流となっています。
また最近では、One Tap BUY(ワンタップバイ)や、ネオモバ、フォリオ、ライン証券など「スマホ取引や自動売買に特化した証券会社」も人気です。
株のスマホ取引がオススメの人
株のスマホ取引がオススメの人は、次の通りです。
- PCは持っていないが、スマホは持っているという人
- スキマ時間にサクッと株式取引がしたい人
- アプリを直感的操作に操作したい初心者の人
- 自動売買で取引したい人
- 出先でもマーケットニュースをこまめに確認したい人
このように、株式投資の「スマホ取引」がオススメなのは、スマートフォンを使って便利にトレードしたい人です。スマートフォンが一台あれば、出先にノートパソコンを持ち歩く必要もありません。
手軽に株式投資をしたいというアナタや、隙間時間を使って有効にトレードしたいという方に、株式のスマホ取引がおすすめです。
スマホ取引で使える機能|楽天証券の場合
株のスマホ取引で使える機能について「楽天証券」を例に説明しましょう。
楽天証券では、MAEKET SPEED Ⅱというパソコン版ツールのほかに、iSPEEDと呼ばれるスマートフォン版の取引ツールが用意されています。
画像出典元:楽天証券公式サイトより
iSPEEDは、iPhoneとAndroidに対応しており、知りたい情報をワンタップで確認できる機能や、自分好みに投資情報画面が作成できるカスタマイズ機能を搭載しています。
このほかにも、15種類のテクニカルチャートが表示できる機能(カスタマイズ可)や二種類の注文機能(シンプル注文/プロ注文)、株アラート機能、資産照会情報など。iSPEEDには、株式投資に必要な機能がギュッと凝縮されています。
画像出典元:楽天証券公式サイトより
このほか、iSPEEDにはiPad版があり、一画面で100銘柄が同時に表示できる機能(マイボード)や、株価を見ながら発注できる機能など、スマホ版にはない「タブレットの大画面を活かした」機能を搭載しています。
なお、iSPEEDはApple Watchでも使用できます。iPhoneやiPadをお持ちの方は、Apple Watchと同期させ、株価をリアルタイムでチェックしてみましょう(※ Apple Watchから注文機能は使えません)。
全社に共通するスマホ取引機能
楽天証券以外のFX会社でも、スマートフォンで使えるアプリやブラウザ取引ツール、iPadなどのタブレット専門ツールがあります。各社のスマホツールに共通する「代表的な機能」を紹介します。
注文機能
株式投資の現物投資、信用取引もスマートフォン上で注文できます。通常の注文はもちろん、逆指値や板注文もすべて「注文ボタン」をタップするだけで、取引できます。
銘柄登録
「銘柄登録」機能では、注目をしている銘柄や過去に取引をした銘柄が登録でき、ワンタップで、調べたい銘柄の最新状況が確認できます。
画像出典元:カブドットコム証券公式サイトより
高機能チャート
スマートフォンアプリにも、高機能なテクニカルチャートが搭載されています。中にはPC版ツール顔負けの豊富なチャート機能を搭載したアプリもあり、株投資初心者だけでなく、プロの投資家も広く愛用しています。
マーケット情報
最新のマーケット情報、為替レート、各種指標などの情報が、リアルタイムで確認できます。また最近ではApple Watchと同期し、時計の画面上に最新ニュースが表示できるサービスもあります(例:楽天証券など)。
アラート機能
あらかじめ株価を設定しておけば、株価が到達した時にスマホやメールでお知らせする「アラート機能」が使えます。
こうしたアラート機能は株価だけで無く、気になるニュースやマーケット情報が配信された時にも「プッシュ通知」で知らせてくれるので便利です。
株のスマホ取引は危険?セキュリティは大丈夫?
株のスマホ取引は、「セキュリティが心配」という方がいます。
結論から言いますと、株のスマホ取引は安全です。どのツールも正しく使えば、100%安全にトレードができます。また、ツールの使い方やセキュリティの設定さえ間違えなければ危険ではありません。
FXアプリでは、スマートフォンならではの「セキュリティ機能」が使用できます。例えば、iPhoneには生体認証によるロック機能が搭載されていますが、指紋認証やFace IDを使用しログインをすれば、第三者からの不正アクセスが未然に防げます。
また、Androidについても指紋認証を設定しトレードをすれば、第三者からの不正アクセスやログインを防ぎ、安全にトレードが行えます。
画像出典元:楽天証券公式サイトより
株のスマホ取引をはじめる前に、アプリやスマートフォンのログインに指紋認証(またはFace ID)を設定しておきましょう。
株のスマホ取引で人気の証券会社5選!
株のスマホ取引で、人気の証券会社を5つ紹介します。
- 楽天証券
- カブドットコム証券
- 松井証券
- マネックス証券
- SBI証券
各証券会社スマートフォンアプリの操作性、システムの安定性、投資情報の豊富さなど「サービス概要」について、順に紹介します。
スマホで人気の証券会社① 楽天証券
楽天証券は、取引商品が豊富で取引手数料が安いことから人気の証券会社です。取引ツールはPC版、スマートフォン版があり、PC版はトレーダー人気の高い高機能トレードツールMARKET SPEED Ⅱも無料で利用できます。
スマートフォン版には、iSPEEDと呼ばれる専用アプリがあり、iPhoneやAndroidのほか、iPad版やApple Watchとも同期できます。以下、楽天証券の概要をまとめてみました。
楽天証券の概要
取引ツール | PC版、スマートフォン版、iPad版、ブラウザ |
---|---|
操作性 | ★★★★★ (直感的操作が可能) |
システムの安定性 | ★★★★☆ (安定している) |
投資情報の豊富さ | ★★★★★ (豊富) |
株式投資以外の取引 | 海外株式・投資信託・外債・FX・先物オプション・商品先物・金プラチナ・楽ラップほか |
手数料 |
現物株手数料 ・約定代金10万円以下 :無料 ・約定代金10万円以上、50万円以上 :139円 ・約定代金100万円以上 :582円〜973円 ※ 条件クリアで超割コース、大口優遇割引手数料あり 信用取引手数料 |
信用取引金利 |
買方金利(年率) ・制度信用取引2.85%、優遇金利2.28% 一般信用取引(無期限) 一般信用取引(1日) 貸株量(年率) 一般信用取引(1日) |
スマホ取引のおすすめ度 | ★★★★★ (スマホ取引でオススメ) |
キャンペーン | 口座開設後、各種取引で最大10万円相当の楽天スーパーポイントを! |
楽天証券の詳細は、公式サイトにて確認しましょう。
スマホで人気の証券会社② カブドットコム証券
カブドットコム証券のPC版ツールは、Kabuステーション、カブナビ、カブボードなどオリジナルのツールをはじめ、FX専用のトレードツール、債権シミュレーター、365CFDなどのツールが利用できます。
このほかにもスマートフォン専用ツールとして、kabuステーション(株式のトレーディングアプリ)、kabu smart(ポートフォリオ管理のアプリ)やブラウザでの取引ツール、フィーチャーフォンで使えるツールを提供しています。
以下、カブドットコム証券の概要をまとめてみました。
カブドットコム証券の概要
取引ツール | PC版、スマートフォン版、iPad版、ブラウザ |
---|---|
操作性 | ★★★★★ (初心者でも簡単) |
システムの安定性 | ★★★★☆ (安定している) |
投資情報の豊富さ | ★★★★★ (大変豊富) |
株式投資以外の取引 | 投資信託・債券・外貨建MMF・FX・先物オプション |
手数料 |
現物株手数料 ・約定代金10万円以下 :90円 ・約定代金10万円以上、50万円以上 :250円〜990円 ・約定代金100万円以上 :990円〜3,690円 ※ 条件付き割引サービスあり 信用取引手数料 |
信用取引金利 |
買方金利(年率) 一日信用取引 ・約定金額300万円未満 2.00% ・約定金額300万円以上 0.00% ・制度信用取引 3.10% 貸株量(年率) |
スマホ取引のおすすめ度 | ★★★★★ (スマホ取引にオススメ) |
キャンペーン | 口座開設後、各種取引で最大30万円をキャッシュバック! |
カブドットコム証券の詳細は、公式サイトにて確認しましょう。
スマホで人気の証券会社③ 松井証券
松井証券には、「ネットストック・ハイスピード」や「株価ボード」などのPC版ツールをはじめ、スマートフォンを使用するユーザーに向けて「株touch」と「投信アプリ」のスマホ版ツールを提供しています。
このほか、松井証券ではAmazon Echoなどアレクサ対応スピーカーを使用し、最新のマーケット情報や銘柄の状況、株価情報を通知する「株価教えて!by 松井証券」というアプリがダウンロードできます。
以下、松井証券の概要をまとめてみました。
松井証券の概要
取引ツール | PC版、スマートフォン版、iPad版、ブラウザ |
---|---|
操作性 | ★★★☆☆ (慣れるまでにやや時間が掛かる) |
システムの安定性 | ★★★★☆ (安定している) |
投資情報の豊富さ | ★★★★★ (情報豊富) |
株式投資以外の取引 | 投資信託・FX・先物オプション |
手数料 |
現物株手数料 ・約定代金10万円以下 :無料 ・約定代金10万円以上、50万円以上 :500円〜1,000円 ・約定代金100万円以上 :1,000円(100万円ごとに+1,000円) ※ 取引手数料コース、1日定額手数料コースにて割引が適用される 信用取引手数料 |
信用取引金利 |
買方金利(年率) 一日信用取引 ・ 約定金額300万円未満 2.00% ・ 約定金額300万円以上 0.00% ・制度信用取引 3.10% 貸株量(年率) ・制度信用取引 1.15% ~2.00% |
スマホ取引のおすすめ度 | ★★★★☆ (スマホでも使いやすい) |
キャンペーン | 口座開設で最大10,000円をキャッシュバック! |
松井証券の詳細は、公式サイトにて確認しましょう。
スマホで人気の証券会社④ マネックス証券
マネックス証券には、マネックストレーダーやマルチボード500、マーケットボードなどのPC版ツールをはじめ、2000銘柄が一斉登録できるツール、資産保有状況が管理できるツールなど、豊富なサービスで投資家の取引をサポートしています。
このほか、スマートフォンやタブレット向けに「マネックス証券株式スマートフォン」や「マネックス証券先物スマートフォン」、株価情報の表示アプリ、米国株の売買専用アプリなど。オリジナルの取引ツールが充実しています。
以下、マネックス証券の概要をまとめてみました。
マネックス証券の概要
取引ツール | PC版、スマートフォン版、iPad版、ブラウザ |
---|---|
操作性 | ★★★★★ (高機能で操作性抜群) |
システムの安定性 | ★★★★☆ (安定している) |
投資情報の豊富さ | ★★★★★ (非常に豊富) |
株式投資以外の取引 | 海外株式・投資信託・外債・FX・先物オプション・金・ ラップ |
手数料 |
現物株手数料 ・約定代金10万円以下 :100円 ・約定代金10万円以上、50万円以上 :1,000円〜1,500円 ・約定代金100万円以上 :1,000円〜(約定金額の0.1%) ※ 取引手数料コース、1日定額手数料コースにて割引が適用される 信用取引手数料 |
信用取引金利 |
買方金利(年率) ・制度信用取引 2.80% ・一般信用取引 3.47%(無期限) 貸株量(年率) ・一般信用(無期限)年利1.10% |
スマホ取引のおすすめ度 | ★★★★☆ (スマホでも使いやすい) |
キャンペーン | 口座開設で1,500円、口座入金で4,000円をキャッシュバック |
マネックス証券の詳細は、公式サイトにて確認しましょう。
スマホで人気の証券会社⑤ SBI証券
SBI証券には、HYPER SBI(国内株、先物OP)やSBI CFDトレーダーといったPC版ツールをはじめ、SBI証券株アプリ、かんたん積立アプリ、HYPER 先物オプションアプリ、CFD専用アプリ、FX専用アプリなど、スマホ専用アプリがあります。
※ ブラウザからも取引可能。
以下、SBI証券の概要をまとめてみました。
SBI証券の概要
取引ツール | PC版、スマートフォン版、iPad版、ブラウザ |
---|---|
操作性 | ★★★★☆ (直感的操作が可能) |
システムの安定性 | ★★★★☆ (安定している) |
投資情報の豊富さ | ★★★★★ (豊富) |
株式投資以外の取引 | 海外株式・投資信託・外債・FX・先物オプション・金ほか |
手数料 |
現物株手数料 1. スタンダードプラン(1注文ごとに手数料がかかる) ・5万円まで 50円 ・10万円まで 90円 ・20万円まで 105円 ・50万円まで 250円 ・100万円まで 487円 ・150万円まで 582円 ・3000万円まで 921円 ・3000万円以上 973円 2. アクティブプラン(1日の約定料金の合計で手数料がかかる) 信用取引手数料 2. アクティブプラン(1日の約定料金の合計で手数料がかかる) |
信用取引金利 |
買方金利(年率) ・制度信用取引 2.80% ・一般信用取引 2.80%(無期限) 日計り(HIPER空売り銘柄含む) 貸株金利(年率) 日計り(HIPER空売り銘柄含む) |
スマホ取引のおすすめ度 | ★★★★★ (スマホ取引でオススメ) |
キャンペーン | 口座開設後、Tポイント総額333万ポイント山分け! |
SBI証券の詳細は、公式サイトにて確認しましょう。
株式投資のスマホ取引で注意したいポイント
株式投資のスマホ取引で注意したいポイントをまとめてみました。
- 誤操作に注意しよう
- セキュリティ対策は万全に!
- パソコンと連携して、機能を使い分けしよう
それぞれの注意点について、簡単に説明をします。
誤操作に注意しよう
スマホの株取引で注意したいのが「誤操作」です。2タップ、3タップで簡単注文できる機能は便利ですが、誤ってスマホの画面をクリックしてしまい、誤発注する危険性があります。
特に画面の小さなスマートフォンやタブレット端末は、誤操作/誤発注しやすいです。誤発注で大きな損失を抱えないよう注意しましょう。
セキュリティ対策は万全に!
PC版にも共通することですが、スマートフォンで取引をする場合には、セキュリティ対策を万全にしてくましょう。
ウイルス感染対策、マルウェア対策をはじめ、第三者からの不正アクセスなどに備えて、指紋認証や顔認証機能などを使用してください。
このほか、スマートフォン専用のウイルス対策アプリやツールを使うのも、大切な資産を守るのに必要な行為です。
パソコンと連携して、機能を使い分けしよう
スマートフォンには株取引に必要な機能が搭載されていますが、スマートフォンという性質上(アプリに)搭載できる機能には限度があります。
より細かな分析や投資判断を下すためには、パソコンの高機能ツールとの連携が必要です。スマートフォンの取引は「手軽で便利」ですが、情報が不足しないようパソコンと連携し、上手に機能を使い分けしましょう。
スマホの株式投資は少額トレードがおすすめ!
株式初心者の「スマホ投資」は、少額トレードがおすすめです。スマホからの投資は手軽で簡単なのですが、大きな資金を投じるにはリスクが生じます。誤発注や誤操作のリスクも踏まえて、はじめは少額で安全にトレードをしましょう。
まとめ|株式投資初心者にはスマホの少額取引がおすすめ!
株式投資の初心者は直感的に操作でき、必要な機能が凝縮された「スマホ取引」がおすすめです。
今お使いのiPhoneやAndroid、iPadにアプリをダウンロードし、気になる証券会社で口座を開設してみましょう。
「少額トレード」からスタートすれば、損失のリスクも少なく安全に取引できるのでオススメです!