松井証券と言えば画期的な一日信用取引手数料無料
現在、松井証券のサービスの中で最も活気的なのは一日信用取引手数料無料と、一日信用取引買方金利の約定金額300万円以上 0%という制度です。
デイトレーダーなどの短期投資家が信用取引で日計り売買(1日で決済する取引)を行なう場合の手数料は回数・約定代金無制限で無料になり、しかも、約定金額300万円以上の場合は買方金利も0%で売買のコストはゼロといことになります。
つまり、一日信用取引で約定金額300万円以上の場合は、全くコストが掛からないことを意味しています。従って、デイトレーダーの中でもセミプロ的なヘビーユーザーに大きな支持を得ています。
それでも、松井証券は信用取引の委託保証金を多く預かることで金融収支を得ることができます。また、日計り売買できなかった取引は翌日以降に持ち越されますから、決済する場合には手数料と金利が発生します。
また、通常の信用取引は6ヶ月以内に反対売買して決済しなければなりませんが、松井証券は証券業界で初めて無期限信用取引を導入し投資家を驚かせました。
初心者や小口投資家に優しい約定代金10万円まで手数料無料
松井証券のサービスの中でもう1つ活気的と言えるのは、定代金10万円までの手数料が無料であることです。従って、株式デビューの初心者や小口投資家、多くの銘柄をパックで売買する投資家などの支持を得ています。
一方で50万円~100万円以上のロットで月に数回や年に数回売買する中長期のスロートレーダーにとっては、松井証券の株式手数料は安くはありません。
松井証券の前身は1918年の創業
松井証券は1918年に松井房吉により松井房吉商店として創業し1931年株式会社松井商店となり、1947年に商号を松井證券株式会社2000年に松井証券株式会社と会社の規模拡大とともに会社の名称を変更してきました。
そんな松井証券を大きく飛躍させたのは、2代目社長・松井武の婿養子となった松井道夫社長でした。それまでの松井証券は兜町の無名地場証券に過ぎませんでしたが、松井道夫社長が1995年に3代目社長に就任すると、対面営業の地場証券からインターネット証券に大きく舵を切りました。当時の我が国は1996年から2001年にかけて行われた大規模な金融制度改革前夜で、後に「金融ビッグバン」と呼ばれた金融大改革が正に始まろうとしている時期でした。各種の規制緩和が進行し証券業界に於いても株式手数料の自由化などが行われました。
その前年にインターネット証券に生まれ変わった松井証券は規制緩和の追い風を受け、2001年8月にはインターネット取引専業の証券会社として日本で初めて東証第1部に上場しました。その後、各社の猛烈な追い上げを受けながらも、現在に於いても松井証券はネット証券のオピニオンリーダーとして一目置かれる存在です。