AGAの原因は遺伝! ハゲは遺伝する、ハゲは隔世遺伝するとよく言われますがAGAは確かに遺伝が大きな要素となっています。まずはAGAについて詳しく知りましょう。 AGAの原因と仕組み AGA(男性型脱毛症)とはジヒドロテストステロンという男性ホルモンが発…
AGA治療に手遅れになるとどうなる?
男性型脱毛症AGAは進行性のため、症状を放置しておくと薄毛が進行してAGA治療を開始しても効果を発揮しない、という可能性があります。
どのような場合にAGA治療は手遅れになってしまうのか、手遅れにならないための治療方法も合わせてご紹介します。
AGA治療が手遅れになる理由
毛母細胞の寿命
髪の毛が成長を続けるためには、髪の毛母細胞が細胞分裂を続ける必要があります。髪の毛だけでなく皮膚などの細胞も毎日細胞分裂をくり返していますが、年齢を重ねるにつれて細胞の機能は弱体化していきます。
体にも寿命があるように細胞にも寿命があり、寿命を迎えた細胞は回復しないようです。髪の毛母細胞の寿命が尽きてからAGA治療を開始しても、細胞は反応してくれませんからAGA治療を開始しても手遅れということになるかもしれません。
細胞分裂の限界値
髪の毛母細胞の細胞分裂には限界値があると言われており、40~60回程度の細胞分裂を繰りかえすと死滅してしまい、それ以上は分裂を行わなくなるようです。髪の毛には4~6年で一周するヘアサイクルがあり、それに伴って毛母細胞も細胞分裂をくり返します。
しかし、AGAを発症するとヘアサイクルの周期が早くなり、通常よりも短いサイクルで細胞分裂が繰り返されることになります。そのため、AGAを発症している方は通常よりも速いペースで細胞分裂の限界値に近づいていることになります。
前述のように毛母細胞が死滅すると薬剤を投与しても細胞の反応は乏しくなりますから、なるべく早い段階で治療を開始することが必要です。
毛母細胞が存在しない
AGAを発症してからかなりの期間が経過している場合は、毛母細胞自体が存在しなくなっているケースもあります。
AGA治療を始めると薬の投与などが行われますが、これらは髪の毛母細胞を活性化させて新しい髪を生やすことを目的にしています。いくら効果的な薬を服用しても毛母細胞自体が存在していないのであれば、効果を期待することは難しいでしょう。
毛母細胞が存在しているうちにAGA治療を始めることが大切です。
AGA発症からどれくらい時間が経過しているか
薄毛を発症する原因は人によって異なりますが、症状を放置しておくと薄毛が進行していくことは共通しています。
対策を講じないまま放置しておくと、頭皮環境はますます悪化していきますし、頭皮の血行不良などが原因となり、頭皮の細胞が死滅して縮小し、最終的には存在しなくなってしまうのです。
AGAを発症してから5~10年、またはそれ以上の期間が経過しており、対策を講じないまま放置しているなら毛母細胞が存在しなくなっている可能性もあります。
自分の頭皮にどのくらいの細胞が残っているのか正確に知るためにはAGA専門クリニックを受診して診断してもらう必要があるでしょう。
頭皮に産毛が生えているか
薄毛が進行しているように思えても、頭皮をよく観察するなら産毛のような毛が生えているかもしれません。それはまだ、毛母細胞が存在している証拠です。
その産毛が抜け落ちないように、元気に成長するように治療を行ってあげるなら、薄毛を改善できるかもしれません。今以上、AGAの症状が進行しないように、なるべく早い段階で治療を開始する必要があるでしょう。
AGAの効果的な治療方法
AGA専門のクリニックで薄毛を原因を把握
AGAが手遅れになる前に薄毛治療を開始したいのであれば、AGA専門クリニックを受診して医師に診断してもらう必要があるでしょう。というのも、薄毛になる原因は人によって違いますから、あなたの薄毛の原因をしっかりと知る必要があるのです。
男性ホルモンによるジヒドロテストステロンの影響を受けているために薄毛が進行しているのであれば、男性ホルモンの影響を抑制する治療薬が処方されるかもしれません。
また、生活習慣の見直しなども提案されるでしょう。いずれにしても、あなたの薄毛の現状をしっかりと把握する必要がありますから、AGA専門のクリニックを受診して必要な治療を受けましょう。
ジヒドロテストステロンとAGAの関係性
男性が薄毛になる原因の多くがジヒドロテストステロンの影響によるものだと言われています。
男性ホルモンに含まれる5αリクターゼと呼ばれる物質がジヒドロテストステロンに変化することで髪のヘアサイクルが乱れ、抜け毛が増えてしまいます。そのため、AGAによる薄毛を根本的に解決するためにはジヒドロテストステロンの影響をいかに抑制するかが重要になってきます。
AGA専門のクリニックでは治療薬を使ってジヒドロテストステロンの影響を抑制します。
プロペシアを利用する
プロペシアは米国のメルク社で開発され、世界の60か国以上で、日本国内でも13,000以上の医療機関で処方されている薄毛治療薬です。フィナステリドを配合しているプロペシアは厚生労働省によって薄毛治療に有効であると認められており、錠剤タイプのプロペシアであれば、半年程度の使用で効果が表れると言われています。
プロペシアには男性ホルモンの影響を抑制する効果があると言われており、ジヒドロテストステロンの生成を抑え込むことができます。髪のヘアサイクルを正常に戻し、頭皮環境を整えることによって薄毛を根本的に治療できると期待されています。
プロペシアのジェネリック医薬品
AGA専門のクリニックにおいてプロペシアを処方してもらう場合、自由診療になるため約6,000円が必要になるでしょう。薄毛治療を行いたいものの、なるべく費用を抑えたい方はプロペシアのジェネリック医薬品を使用する、という方法もあります。
ジェネリック医薬品の効果性については疑問が残るかもしれませんが、そもそもジェネリック医薬品として認定されるためには、ジェネリック医薬品の定義・要項を満たす必要があるので、ある程度安心して使用することができるでしょう。
個人輸入には要注意
プロペシアをさらに安く手に入れるために、インターネットを介して個人輸入でプロペシアを購入する方もいるようです。ジェネリック医薬品のプロペシアであれば3,000円ほどで購入できるようですが、個人輸入するならさらにコストを抑えることができるでしょう。
しかし、近年プロペシアのコピー品が出回っているとの噂もありますし、効果的な量のフィナステリドが入っていない可能性もあります。加えて、品質に関しても懸念が残り、安全性を考慮しても個人輸入でのプロペシアの購入はお勧めできません。
サガーロを利用する
デュタステリドとしても知られているサガーロは2015年に厚生労働省によって薄毛治療に効果的あると認められた薄毛治療薬です。AGA治療薬としてはプロペシアやミノキシジルが有名でしたが、2016年6月から日本でも販売が開始されています。
もともと、サガーロは前立腺肥大に効果的と言われており、治療を行っている患者に発毛効果が表れたことから、男性型脱毛症AGA治療薬としても注目されるようになりました。
プロペシアと同じく、男性ホルモンの影響を抑制する効果があり、5αリクターゼがジヒドロテストステロンに変化することを抑制することで薄毛改善を目指します。
ミノキシジルを利用する
ミノキシジルは血圧の高い患者が血圧を下げるために使用されていた治療薬で、血管を拡張させることによって血流を良くする効果があります。薄毛と血流には大きな関係性があります。毛根は血液から栄養を吸収するため、血行を促進することで髪と毛根への栄養供給がスムーズになるのです。
ミノキシジルを服用すると全身の血行が促進されるため、体毛が濃くなったり、頭皮に痒みをおぼえることもあるようです。そのため、服用に際しては専門医に相談するなどの手順が必要でしょう。
プロペシアとミノキシジルの併用
プロペシアとミノキシジルは併用が可能のため、両者を使用することで薄毛治療の効果性を高めることができるでしょう。
プロペシアには脱毛予防の効果、ミノキシジルには育毛を促進させる効果があり、アクセルとブレーキのような関係性なので薄毛治療を総合的に進めていくことができます。
ただし、使用に際しては副作用の可能性などを十分に考慮する必要があります。やはり、専門医の助言を受けたうえで使用するのがいいでしょう。
AGAの初期症状を見分けて手遅れ回避!
AGA治療が手遅れにならないためには、AGAの初期症状をしっかりと見分ける必要があります。
AGA専門のクリニックにも、急にハゲた!と言って来院される方が多いようですが、円形脱毛症などの特殊な例を除くと、急にハゲるということは少ないようです。
つまり、薄毛の兆候が現れていたのに気づかなかったか、気づいていたけど放置したのかもしれません。AGA治療が手遅れにならないためにもAGAの初期症状を理解しておきましょう。
前頭部からの薄毛
男性型脱毛症AGAは前頭部または頭頂部から薄毛が進行します。これは5αリクターゼがその部分に多く含まれていることが原因です。そのため、AGAが進行していても側頭部や後頭部には髪が残っている場合が多いのです。
前頭部からの薄毛はM字型脱毛症と呼ばれており、症状に早く気付くためには小まめに自分の前頭部の状態を確認しましょう。おでこの部分がM字のように反りあがっているのであれば、AGAの初期段階が進行しているのかもしれません。
また、おでこの範囲が広くなったように感じたり、前髪のスタイリングが決まりにくくなっているならAGAの初期段階と判断できるでしょう。
頭頂部の脱毛
AGA専門のクリニックに急にハゲた!と言って来院される方のほとんどが、頭頂部の薄毛に悩んでおられるようです。頭頂部は直接鏡では確認できないので、薄毛の進行に気づきにくく、ある時「えっ?もしかしてハゲてる?」となり、慌ててしまうのです。
O字型脱毛症とも呼ばれている頭頂部の薄毛は頭皮の血行不良などが原因で起こりやすく、比較的治療がしやすいとも言われています。早い段階で発見し、治療を開始するなら完治する可能性も高くなります。鏡を二枚使って頭頂部を確認するなどして、なるべく早い発見を心がけましょう。
髪の毛が柔らかくなる
AGAを発症すると髪のコシがなくなり、柔らかい毛になります。軟毛化は男性型脱毛症AGAの基本的な特徴の一つなので、しっかりと見極める必要があります。
髪が柔らかくなってきたということは、髪が細くなっているということでしょう。ジヒドロテストステロンの影響によって髪のヘアサイクルが乱れ、毛母細胞が弱体化すると髪は細くなり、柔らかくなります。
そのまま、放置しておくと髪の毛はさらに細くなり、最終的には抜け落ちてしまうでしょう。最近、前頭部と頭頂部の髪が柔らかくなったな・・・と感じているなら、薄毛治療を開始するタイミングかもしれません。
抜け毛が増える
人種によっても違うようですが、頭皮には10万本の髪があると言われており、一日に抜ける髪は100~150本程度と考えられています。
新しい髪が生えるためには古い毛が抜ける必要がありますから、抜け毛自体は大きな問題ではありません。ただ、ヘアサイクルの乱れによって本来はまだ成長期にある髪が休止期に入り、抜け落ちるようになると薄毛が目立ち始めます。
シャンプーの時、排水溝に絡まっている髪や指に絡まっている本数をチェックして、どの程度の髪の毛が抜けているのかチェックしてみるといいでしょう。一日に200本以上の抜け毛があるなら、AGAの初期症状の可能性がありますから、必要な対策を講じることをお勧めします。
朝起きた時の抜け毛の許容範囲は?
断定的なことは言えませんが、朝起きた時の抜け毛の数をチェックしてみると抜け毛の状態を把握できるかもしれません。朝起きた時の抜け毛の共用範囲は5本以内が理想です。
なぜなら、本来抜け落ちるべき髪は前日のシャンプー時とドライヤーの時点で抜け落ちているはずだからです。そのため、朝の枕についている髪の毛は本来抜けてはいけない髪の毛、と判断できるでしょう。朝の抜け毛が10本以上であれば、早めの対策が必要でしょう。
AGAが手遅れになると|まとめ
男性型脱毛症AGAは自力で治療することは難しく、自分の薄毛の原因を突き止め、治療を開始するためにはAGA専門のクリニックを受診する必要があるでしょう。
症状を放置していても薄毛が完治する可能性は低く、効果的に治療を行いたいのであれば厚生労働省によって認可されているプロペシアやサガーロ、ミノキシジルなどを使用すると効果的です。
本記事では、AGA治療が手遅れになる場合について詳しく解説しました。早めにAGA治療を開始することによって、薄毛が治る可能性も高くなりますし、治療費も安くなります。
今回の情報を参考にして、今すぐAGA治療を開始しましょう!