Apple Payは電子マネー？アップルペイの決済の仕組み

最終更新日：2023/12/19

Apple社が提供するサービス「Apple Pay（アップルペイ）」はiPhoneを決済ツールとして使えるようにする機能です。財布から小銭を取り出すのがめんどくさい、クレジットカードがどこに入っているか忘れてしまう、使いたい電子マネーカードをタイミング悪く忘れてきた…そんな日常でよくあるお悩みをApple Payはスマートに解決してくれますよ。

Apple Pay（アップルペイ）とは

iPhoneを販売しているApple が、iPhone7から新しく導入した決済用アプリケーションがApple Payです。iPhoneをおサイフケータイ化する優れものです。

iPhoneの中にクレジットカードの情報を取り込むことで、iPhoneでクレジットカード支払いができるようになります。

iPhoneでSuica！クレジットカード支払い！Apple Payはおサイフケータイとほぼ同じ

iPhoneをかざすだけでクレジットカード決済や電子マネー決済を行うことができるので、ほぼおサイフケータイと同じように扱うことができます。

Apple Payがあればもうレジの前で財布を探す必要がなくなります。iPhoneをかざして使うのはおサイフケータイに似ていますが、Apple Payの利点はクレジットカードがそのまま使えること。しかもクレジットカードのビューカードを取り込めば、Suicaも使えるようになります。

Apple Payにビューカードを登録すればiPhoneがSuica定期代わりに！

Apple Payを使うメリットはずばり、iPhoneが財布や定期の代わりに使えることです。Apple Payを使えばiPhoneをかざすだけで電子マネーとして決済ができるようになります。

iPhone一台で日常生活が完結することさえあり得ます。

これで通勤・通学もiPhoneがあればストレスフリーになります。

Apple Payで大活躍するクレジットカード電子マネー3選

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Apple Payで使える電子マネー

スマートフォンをかざして決済…といえばおサイフケータイが良く知られています。Apple Payはおサイフケータイとは違いますが、似た感じで電子マネー決済が可能になります。

利用できる電子マネーは「iD（アイディ）」「QUICPay（クイックペイ）」「Suica（スイカ）」の3種類です。これらの電子マネーが利用できるクレジットカード（やプリペイドカード）を「Apple Wallet(アップルウォレット)」に登録することで、Apple Payでこれらの電子マネーが利用できるようになります。

残念ながら「楽天Edy」や「WAON」、「nanaco」などの他の電子マネーは利用できません。

電子マネー「iD（アイディ）」とは？

「iD（アイディ）」は、クレジットカードと紐付けて決済する電子マネーサービスです。NTTドコモが中心となって開発し、電子マネー黎明期にいち早く登場した電子マネーのため、普及率が高いのがメリットです。

NTTドコモが開発したため、おサイフケータイにもいち早く対応し、Apple Payでも同じように利用できます。「三井住友カードiD」や「dカードiD」など「iD」対応のさまざまなクレジットカードでも利用できます。

Apple Payではこれら「iD」対応のクレジットカードを登録することで、電子マネーiDが利用できるようになります。

電子マネー「QUICPay（クイックペイ）」とは？

「QUICPay（クイックペイ）」も、一般的にクレジットカードと紐付けて決済する電子マネーサービスです。ソニーが開発しましたが、JCBカードが普及の中心になっています。

カードタイプの他にも、キーホルダー型やおサイフケータイのモバイルタイプなど、様々な種類があります。

Apple Payでは「QUICPay」対応のクレジットカードやプリペイドカードを追加することで、電子マネーQUICPayが利用できるようになります。

電子マネー「iD」や「QUICPay」はApple Payでチャージがいらない

「iD」や「QUICPay」といった電子マネーはクレジットカードと同じように使えるため、「楽天Edy」や「WAON」といったプリペイド型の電子マネーのように事前にチャージする必要がなくなります。よって、いつでも気兼ねなくApple Payを利用することができます。唯一の例外はiPhoneが電池切れした時だけです。

電子マネー「Suica（スイカ）」とは？

「Suica（スイカ）」は、JR東日本が導入しているICカード型電子マネーです。入金（チャージ）しておくことでプリペイド型電子マネーとして利用できます。

Apple Payでは交通機関で利用できるICカード乗車券（エクスプレスカード）としては、今のところはSuicaのみが使えます。残念ながら他のICカード乗車券はApple Payでは利用できません。

ただしSuicaはPASMO、はやかけん、ICOCAなどいろいろなICカード乗車券と互換性があるためほぼ困ることがないでしょう。

Apple Payでのプリペイドカードの利用について

Apple Payで使えるプリペイドカードはおサイフケータイに比べて限定的です。しかし、クレジットカードが使える以上は同じカードブランドのプリペイドカードやデビットカードも使えそうですね。

しかし、今のところはクレジットカードで使えるブランドでもプリペイドカードやデビットカードは使える・使えないが分かれています。あまり現実的ではありません。これから使えるカードが広がっていっても、メインはクレジットカードとなります。詳しくは各カード会社に問い合わせてください。

Apple Payは「決済サービス」

Apple Payは指定したカードでの決済をiPhoneで行うツールです。Apple Pay独自の電子マネーを使っているわけではありません。

ちなみに、Apple Payは決済システムそのものでApple Payというアプリはありません。「iD」や「QUICPay」、「Suica」カードの登録機能はWalletというアプリが担っています。ちなみに、Apple Watchでのカード登録および決済も可能です。

Apple Payが使えるのはFeliCaポートのある場所だけです。

Apple Pay＝電子マネーではない！

FeliCaポートにiPhoneをかざすという点では電子マネー決済と一緒ですね。しかし、Apple Payはあくまでwalletに登録した電子マネーカードで決済を行うだけです。Apple Pay自体が電子マネーそのものではありません。

Apple Pay に登録した「iD」や「QUICPay」（クレジットカード払い）、「Suica」（ビューカード払い）を呼び出して、これらを電子マネーカードとして支払うことになります。

Apple Payは、iD、QUICPay、Suicaを呼び出して利用するサービス

「iD」や「QUICPay」だと基本的にクレジットカードの支払いとまとめて後払い請求されますし、「Suica」ならモバイルSuicaアプリやWalletからチャージ（入金）して利用します。

ビューカードを決済用クレジットカードとしてモバイルSuicaアプリに登録しておけば、便利な「オートチャージ」も利用できるようになります。入金の手間が省けて、意識すること無く電子マネーが利用できます。

※ビューカードをWallet で登録した場合は、オートチャージは利用できないため、Suicaチャージには都度、入金が必要です。

Apple Payとおサイフケータイとの違い

Apple Payとおサイフケータイは結局何が違うのか？どちらもスマホをかざして決済を行います。おサイフケータイでもクレジットカードと連動させることが可能ですがその仕組みは全く違います。

そのためおサイフケータイでは様々な電子マネーが使える一方、Apple Payでは利用できる電子マネーが限られます。

おサイフケータイは多様な電子マネー決済ができる

おサイフケータイはWAONやnanaco、楽天Edyのようにいろいろなプリペイド型の電子マネーが利用できます。
さらにポストペイ（後払い）型の電子マネーである「iD」や「QUICPay」も使えます。
iDやQUICPayを使った決済は後払いなのでクレジットカードやプリペイドカードと連動させておくことでチャージ不要で利用できます。

よって様々な電子マネーや共通ポイントを使う人はおサイフケータイがおすすめです。

Apple Payの電子マネーは、Suica、iD、QUICPayの3種類限定

Apple Payは今のところチャージして使うプリペイド型の電子マネーにはほとんど対応していません。唯一チャージして使えるのはSuicaだけです。

その他の「iD」や「QUICPay」はポストペイ型の電子マネーです。基本的にクレジットカード付帯の「iD」や「QUICPay」機能を利用するため、これらのクレジットカードを持っている必要があります。

電子マネー決済ではFeliCaポートを使うため、Apple Payを使用した時の明細は店名が「iD加盟店またはQUICPay加盟店」と表示されます。
つまり、Apple Payは「登録したカードがすべてiDかQUICPayと連動する」ようになっています。ここがおサイフケータイとの違いです。

もちろんクレジットカード付帯の「iD」や「QUICPay」であれば、Apple Payでの支払いでもクレジットカードのポイントが貯まります。

Apple Payの電子マネー活用シーン

Apple PayはFeliCaポートがあり、かつiD、QUICPay、Suicaのいずれかが使える場所ならどこでも活用できます。Apple Pay対応のiPhoneがあれば買い物も移動も自由自在です。

Apple Payは電子マネーカードを自由に切り替えられる

コンビニやドラッグストアなど多種多様な場所でApple Payは利用できます。Apple Payでは電子マネーカードもしくは電子マネー付帯のクレジットカードが自由に切り替えられます。

Apple Pay利用時にはメインカードが決定されるものの、サブカードを使いたいときもその場で操作すればすぐに切り替えられます。ただ、FeliCaポートのない場所ではApple Payは利用できません。クレジットカードなど他の決済手段しか利用できません。ここだけは注意が必要です。

QUICPay対応、iD対応カードは1枚ずつ登録しておこう

QUICPayとiDの使える場所は各サービスの公式サイトから確認できます。よく見ると片方しか対応していないお店があるので、Apple Payを有効活用したいならQUICPay対応カードとiD対応カードを1枚ずつ登録しておくのがおすすめです。

お手持ちのクレジットカードがどちらの電子マネーに対応しているのか、当サイトでも10数ブランドほど紹介しています。ご覧ください。

Suicaによる電車・バスの利用、お買い物

1枚持っておくと電車移動が楽になるSuicaは、Apple Payに対応しています。Suicaはエクスプレスカードという枠組みでの登録が可能なほか、通常のカードと一緒に登録することでスイカを使ってお買い物が可能です。

Suicaはクレジットカードと紐付いたQUICPayとiD以外で対応している数少ないプリペイド型の電子マネーです。

Suicaは電子マネーだけでなく定期券も利用可能

Suicaは通常のカードの他にSuica定期券の利用も可能です。毎日の改札通過がiPhoneをかざすだけでOKなのは嬉しいですね。ただし、Suica非対応の改札は普通に定期券を使うしかないので地方に住んでいる方は注意が必要です。

ビュースイカカードは持っておきたい

もし、数100円の年会費を払っても良いならおすすめのクレジットカードがあります。それがビュースイカカードです。このカードはJR東日本が発行していて、Suicaとしての利用可能、さらにSuicaのオートチャージ機能までついています。

ビュースイカカードはApple Payではエクスプレスカードとして認識できないのですが、それと別にSuicaアプリをダウンロードすることでiPhoneでの改札通過＋オートチャージができます。FeliCaにかざすという点もApple Payと同じです。

※クレジットカードとしてビュースイカカードをApple Payに登録することは可能です。

ウェブサイト／アプリでの決済

Apple Payはネットショッピングでも利用可能です。使えるお店は限られていますが、「Apple Payで購入」というボタンが表示されていることが、決済可能の目印です。また、ショッピングアプリでもApple Payを使った決済が可能です。

iPhoneやiPad、Macbookなどアップル製品に限られることやウェブブラウザがAppleが提供するSafariに限られることなどが注意点です。

ただ、パソコンを使うのであればGoogleアカウントにクレジットカード情報を登録できますし、ショッピングアプリであってもクレジットカード情報を登録して使えば良いので、あまり現実的ではありません。スマートにクレジットカードで決済する方がおすすめです。

VISAのクレジットカードはApple Payで利用できないかも！？

クレジットカードにはVISA、マスターカード、JCBなど複数の国際ブランドがあります。その中で最大手がVISAですが、残念ながらApple Payではあまり活用できません。VISAブランドのクレジットカードの場合、登録できないことも多いです。

一部「楽天カード」のVISAカードなどがApple Payに対応しましたが、レアケースです。マスターカードやJCBカードなどを利用することをおすすめします。詳しくは各カード会社にご確認下さい。

Apple Payで使える電子マネー

Apple Payで使える電子マネーは今のところ非常に限られています。ただ、使用できるクレジットカードと同じ処理がされるなら使える可能性があります。

電子マネー「iD」がApple Payに登録できるクレジットカード

• イオンカード
• JFR CARD
• セディナカード
• ソフトバンクカード
• dカード
• Persona CARD
• ポケットカード
• 三井住友カード
• ゆうちょ銀行
• ライフカード

電子マネー「QUICPay」がApple Payに登録できるクレジットカード

• アプラス
• アメリカン・エキスプレス
• エポスカード
• オリエントコーポレーション
• クレディセゾン
• KDDIフィナンシャルサービス
• ジェーシービーグループ
• 静銀セゾンカード
• ジャックス
• 住信SBIネット銀行
• セブン・カードサービス
• セブンCSカードサービス
• 大和ハウスフィナンシャル
• 高島屋クレジット
• トヨタファイナンス
• ビューカード
• 三菱UFJニコス
• UCSカード
• 楽天カード
• りそなカード
• ワイジェイカード

※一部対象外となるカードがあります。詳しくは各カード発行会社に確認ください。

電子マネー「Suica」がApple Payに登録できるクレジットカード

• ビューカード

※全てのビューカードがご利用いただけます。

Apple Payを活かせるクレジットカードを選ぼう

iPhoneユーザーとしてApple Payは強く利用がおすすめされるシステムです。カードの登録は何とカードをＱＲコードのように撮影してセキュリティコードを入力するだけ。そのため、複数枚の登録も苦になりません。

Apple Payで活かせるクレジットカードは非常に多く、カードによっては電子マネーを経由することでポイントを貯めやすくなる場合もあります。まずはお手持ちのクレジットカードとSuicaを搭載してApple Payを使ってみましょう。それだけでもカバンの中がすっきりしますよ。